スタートアップのPRやマーケティング、ブランディングを支援する「GO」ーーシニフィアン朝倉氏がアドバイザー参加

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2018.11.12

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写真左から:シニフィアンの朝倉祐介氏、GOの三浦崇宏氏

ニュースサマリ:「事業クリエイティブ」をテーマに企業の新規事業やスタートアップ支援施策を提案するGOは11月12日、シニフィアン共同代表の朝倉祐介氏がアドバイザーとして参画したことを伝えている。同社が支援するスタートアップの資本政策や事業成長に関するサポート体制を強化する。

具体的にはスタートアップに対するクリエイティブやPRのサポートを提供する際、事業者のステージや経営状況に合わせた報酬形態を朝倉氏の知見を活かして提案する。また、GO独自のスタートアップ投資についても同氏のアドバイスを元に推進するとしている。GOでは2年以内の投資ファンド組成も視野に入れる。

話題のポイント:度々書いてますが、2010年頃から始まったアクセラレーター型の支援策が出現して以降、スタートアップの成功率は年々精度を高めているように思います。数千万円だった投資額もどんどん大きくなり、昨今では桁が一つ、二つ変わることもザラになりました。いわゆるスタートアップエコシステムの成熟、というやつですね。

中でもプレーヤーには厚みが出ていて、エンジェルと言われる事業.起業経験の豊富な個人投資家やベンチャーキャピタル、企業の投資部門、インキュベーターなどなど、起業を取り巻く支援に名乗りを挙げる方々もよく聞くようになりました。例えば先日のビズリーチが発表したプログラムのような、企業の特性を活かした支援策もその一例です。

ちょっと前段が長くなりましたが、今回取材したGOもそのひとつ、と言えばいいでしょうか。

リリースの通り、GOではスタートアップの苦手な(というより後回しにしがちな)社会との関係性を作り出す、言葉づくりや表現方法を手助けしてくれます。単なるクリエイティブエージェンシーと異なるのは、その提供内容を「支援」と捉え、スタートアップのステージや事業内容に応じた形で報酬化する部分にあります。

平たく言えば、レベニューシェアや株のオプションなどで対価を支払う、ということなんですが、今回、朝倉さんがアドバイザーとして参加したのもその部分での「つなぎ役」を担うことが大きいそうです。GOの代表取締役を務める三浦崇宏さんの話では、基本的な報酬の考え方として月額300万円ほどのベースラインがあるそうで、これを前述のような方法に変えてサポートを実施してくれるというお話でした。

技術的な開発リソースを提供する代わりに株式の一部を報酬として受け取る方法もありますが、それに近い方式です。GOでは既にスタートアップとの協業実績があり、特にPayme(ペイミー)については私も取材でこのような記事を書いたことがあります。

<参考記事>

スタートアップは時にギリギリの場所から攻めることがあります。大手が絶対にやってこれないグレーゾーンは勝負を優位にする可能性が高い一方、社会との信頼・信用を損ねる場合があります。

ペイミーもそのひとつでした。詳しくは記事をご一読いただきたいのですが、ある一時期まで彼らは話題性はあるものの、一取材者として指摘すべき箇所が多すぎたのです。このパーセプションチェンジをサポートしたのがGOだったそうです。

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ペイミーは事業変更に成功し、社会的信頼を獲得するモデルに(日経FinTech主催イベントにて)

当時、その日暮らし助長することから「貧テック」などと表現されることも多かった日払いソリューションを「稼ぎ方改革」と表現改め、さらにペイミーの事業モデル自体もクリーンなものに変えることで単なる「お化粧直し」ではない、本当の意味でのピボットを実現した事例になります。

スタートアップエコシステムを語る上で、金銭的な投資については環境が整いつつあります。その一方、こういった起業家が本当にやりたいことを表現したり、作ったりする部分の支援というのはまだまだ途上と言っていいでしょう。

GOと朝倉さんが提案するスキームはまだ投資ファンドという強いインセンティブ・エンジンを持ってない分、単なるボランティアに終わる可能性もあります。(将来的に組成する予定はあるそうですが)しかし、これが成功すれば、事例にあったペイミーのような案件が正しく世の中の評価・信頼を獲得するきっかけが増えるかもしれません。そういう意味でこのスキームが生み出す次の案件に期待をしています。

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