デジタル創薬を手がけるライフクエスト、ジェネシア・ベンチャーズから資金調達

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ニュースサマリ:デジタル創薬を手がけるライフクエストは11月1日、ジェネシア・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金や出資比率などの詳細は非公開。調達した資金で軽度認知機能障害(MCI)などの精神・神経分野の疾患を対象とした治療プログラムの開発を進める。

話題のポイント:主にB2B SaaSへの投資を進めるジェネシア・ベンチャーズの新規投資案件です。まず「デジタル創薬」とは耳慣れない言葉ですが、ライフクエスト社に確認したところこれはオリジナルワードで、一般的には「治療アプリ(この商標自体はキュアアップが保有)」に近い概念だそうです。

リリースの説明に「MCIなどを患った生活介入が困難な患者の日常意識や行動にアプリを通じて介入し、その状況に応じた意識や行動変容を促す仕組みを提供する」とあるように、ざっくりと医師らカウンセリングを定量的にサポートする仕組みが提供されるそうです。

先日取材したOpen Network Lab主催のDemoDayでも医療系のプロダクトが多くスタートアップしていましたが、中でも「Kibun log」にあったような投薬だけでなく、そのコントロールやデータログなどをアプリによってパーソナライズする動きというのが顕在化しています。

これらに取り組むことで、医療人材の不足や医療費増大といった課題解決が見えてきます。

ライフクエストでは「MCI治療用アプリ」や「のめり込み対策治療用アプリ」など、精神・神経分野全般でのデジタル治療を企画中ということでした。詳しい内容は改めて公開時にお伝えできれば。

 

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