3回目を迎えた〝札幌版SXSW〟のNo Maps、映像と写真で振り返る

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本稿は、10月10日〜14日に札幌市内で開催されている「No Maps 2018」の取材の一部。

SXSW にインスピレーションを得て、2016年に札幌で始まった No Maps は今年3回目を迎えた(正確には、2016年の回は第0回のテスト版とカウントされているので、今年は第2回となる)。

北の地からスタートアップシーンを盛り上げようという気運の高まりだけでなく、SXSW のカテゴリである Music、Film、Interactive、Game と同様、今年の No Maps にも音楽や映画をテーマとしたセッションが充実していたように思う。

10月10日〜14日、札幌市中心部で開催された No Maps 2018 のコア期間のセッションやデモの様子の一部を、映像と写真を中心に振り返ってみたいと思う。

No Maps 2018 のカンファレンスデイの先陣を切ったのは、日本国内で地域イベントを主催する皆さんによるセッション。福岡から明星和楽、神戸から 078Kobe が参加した。
ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)主催によるセッション。LINE 砂金信一郎氏、Scalar 深津航氏、モバイルファクトリー 高橋秀彰氏、INDETAIL 坪井大輔氏が登壇。
市の中心部では、No Maps と連携し札幌国際短編映画映画祭も開催。参加者からは「ピザモンスター」人気を得ていたようだ。

札幌市中心部の商店街「狸小路」では、自動運転ロボットを使った観光客向けの荷物運搬介助のデモが行われた。実用化すれば、買い物の量にかかわらず、手ぶらでの移動が可能になる。
Open Network Lab は、北海道でアクセラレータプログラムを開始しており、その第1回デモデイが開催された。詳報はこちらの記事を参照。
お酒を飲みながら会議をすると、果たして会議は活性化するのかを検証するセッション。田村カイ氏、河原あず氏、ヌーラボ 橋本正徳氏、東急電鉄 加藤由将氏が登壇。
サッポロビールは飲料を、東洋ガラスは色を変えられる LED 搭載グラスを、富士通は映像・音声解析で会議が活性化しているかを定量的に把握できるシステムを導入。
地域イベントが連携することで、日本のイノベーションが加速するだろうとの仮説を提言。海外事例などからも、おそらくこの仮説は正しい。
田村カイ氏によるグラフィックレコーディング。
今年の SXSW で披露された「ANA AVATAR XPRIZE」にちなみ、全日空はテレイグジスタンスでのショッピング体験をデモ。東急百貨店札幌店から、渋谷ヒカリエでのショッピング体験を楽しむことができた。

地下歩行空間「チカホ」のステージで行われた、ナイトエコノミーに関するセッション。バンコクと札幌の間には直行便があることから、東南アジアからの観光客も増えつつあるが、まだまだ来訪客を楽しませる仕掛けが足りないのではないか、という議論が続いた。
ライオンが出展していた、下着にセンサーをつけるだけで、恒常的に腹囲が測定できる「ながら腹囲チェッカー」。アプリと連動し、体型維持を支援してくれる。
同じくライオンによる展示。シャンプーやリンスの買い置きは、ついつい忘れるもの。シャンプー台の下に圧力センサーを入れることで、ポンプを押されたカウントに基づき残量を判定、シャンプーを自動注文できる。Amazon Dash より一歩進んでいるのかも。高齢者の遠隔見守りなどにも応用できる。

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