ペットのDNA検査で安心を提供するPontely、C向け(飼い主向け)サービスをβローンチ

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「Pontely」の画面の一部(画面はペットショップ、ブリーダー向けのもの)
Image credit: Pontely

ペットの DNA 情報をもとに、ペット流通の健全化とライフサイクル事業を行う Pontely(ポンテリー)は、以前から発表していた B 向けサービス(ペット店舗、ブリーダー向け)に加え、C 向けサービス(飼い主向け)をβローンチした。Pontely の Web サイトからログインすることで、DNA 検査結果と学術論文に基づいた獣医師による分析などを閲覧することができる。

今年6月、新規事業をインキュベーションするイグニション・ポイントが立ち上げた Pontely は、ペット販売店舗との連携により、ペットの購入を検討する顧客に対して、ペットの DNA 情報をもとにした潜在的疾患などの情報提供を行うサービスを始めた。病的リスクを事前に通知することにより、購入後の飼育放棄や殺処分の減少を狙ったものだ。

今回ローンチする C 向けサービスは、基本的な提供内容は B 向けサービスと遜色ないが、疾病予防などを意図しているため、アルファベットで示される数段階の安全性評価については提供されない。また、一部の内容については開発中であったり、今後改修されたりすることで仕様が変更される可能性がある。

「Pontely」の画面の一部。画面はペットショップ、ブリーダー向けのもの(クリックして拡大)
Image credit: Pontely

Pontely がローンチ当初から想定していた B 向けサービスの動向についても聞いてみた。日本にあるペットショップは5,000店舗ほどだが、全国展開できている超大手の店舗チェーンは存在しない。同社は地域毎に中堅のチェーン店舗を皮切りにサービスの導入を始めている。

Pontely は導入企業数、導入店舗数などを明らかにしていないが、THE BRIDGE の取材に対し、Pontely CEO の田村壽規氏は、DOG’s PROSHOP TERRIER’Sペットカンパニーパインアッシュブロンドプードルといったペットショップで Pontely が採用されていることを明らかにしてくれた。ブリーダーにもサービスが好評で(この場合、ブリーダーが飼い主やペットショップに犬を販売する際の付加価値向上が期待できる)、Pontely では今後、ブリーダー向けのサービスメニューを開発することも検討しているということだ。

C 向けサービスの料金は、必要最低限の「犬種毎に必須の1つの遺伝子疾患を検査」するメニューがキャンペーン価格で4,500円(税別)、「犬種毎におすすめの3つの遺伝子疾患を検査」するメニューは15,000円(税別)。追加検査を求める場合は、対象疾患毎に追加料金が発生する。

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