
ピックアップ:<熱と暮らし通信>日本人の入浴習慣について全国47都道府県別徹底調査 ヒートショック予備軍が最も多い県は千葉県・宮崎県 日本一長風呂県は千葉県、日本一熱風呂県は愛媛県 via リンナイ
調査サマリ:ヒートショックという言葉をご存知だろうか?毎年多数の死亡者が報告される事故で、その原因のひとつが入浴時の急激な温度変化によるものとされている。この件に関してリンナイが入浴習慣の実態に関する意識調査を公開している。全国20~60代の男女2350名を対象にしたインターネット調査によると、このヒートショックという事例について知識があると回答した人はわずか2割に留まったそうだ。
調査を監修した入浴科学者の早坂医師は、知らず知らずのうちに「危険な入浴」をしているケースが多いと指摘。また、ヒートショックは寒い地域だけの課題ではないとコメントしている。
データから見える社会:近年、肌寒い季節になると「ヒートショック」という言葉をよく見かけるようになりました。ヒートショックとは、10℃以上の急激な温度変化によって血圧が乱高下し、心臓や血管に大きな負荷がかかることを指し、場合によっては死に至ることもあります。
脱衣所と浴室の温度差をなくすために浴室暖房の使用が推奨されていますが、簡単な呼吸法でも予防の習慣をつくれるそうです。

ヒートショック関連死は、全国で約1万7千人(2011年データ)。同年の交通事故死亡者数(約4600人)の約4倍にあたります。ヒートショックの発生は寒暖差の激しい12月~2月の冬場に集中しており、特に入浴時には注意が必要です。
同社が公開した「ヒートショック危険度・簡易チェックシート」では、普段の生活におけるヒートショックのリスクを知ることができます。チェック項目には入浴や飲酒など生活習慣を問うものが並びますが、項目の一つに「一人暮らしであること」が挙げられています。
日本では核家族の構成比が年々上昇し、一人きりで暮らす方も増えていますが、これは高齢者に限った話ではありません。高校を卒業して、初めて一人暮らしを経験する学生も同じく「単独世帯」であり、生活習慣が変わりやすい環境下であることも踏まえると、ヒートショックの危険性は同等に高いのではないでしょうか。
そしてもう一つ注意が必要な場面があります。それは昨年、元大関・若嶋津の二所ノ関親方(当時60歳)が倒れた際に矢面に上がった「サウナ」です。一部でブームになりつつあるサウナ(サウナ愛好家を「サウナー」と言うらしい)は、健康法として知られている一方で、ヒートショックを起こすリスクが高いのです。サウナで限界まで我慢してすぐ水風呂に入るのは、自殺行為という見方もされています。
寒暖差が大きくなるこれからのシーズン。特に、心臓や血圧などに不安のある高齢の方は、予防の徹底が急がれます。
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