
シンガポールに拠点を置く株取引プラットフォーム Spiking は10月25日、非公開のイニシャルコインオファリング(ICO)ラウンドで3,000万米ドルを調達したことを発表した。このラウンドでは多角型金融企業 Raffles Capital の関連会社である、Raffles Financial の Charlie In 博士がリードインベスターを務めた。
今回の投資を受けて、40年にわたる公開会社経営の経験を持つ In 博士は同社の顧問を務めることになる。In 博士は Spiking でガバナンスや投資の管理、市場参入の支援を行う。
Spiking が今回調達した資金は、同社のブロックチェーン資産検証プロセスや、香港・沙田(シャーティン)での AI を活用した仮想通貨取引インフラストラクチャの立ち上げに充てられる。
Spiking のフィンテックアプリは2016年にローンチした。このアプリを使うと、平均的なトレーダーは株式市場で取引をしている著名投資家の株をトラッキングし、トレーダー自身のポートフォリオを構築する際により鋭敏な選択をするための参考にすることができる。
現在18万人以上の株式投資家を顧客として抱えている。同社は仮想通貨の大口投資家や大量の仮想資産を保有している人物の取引をトラッキングするソリューションを通じて、株式投資家が仮想通貨市場に参入できるようにしている。
大口投資家は基本的にはマイニングプールであり、大量の仮想通貨を保有している個人でもある。彼らは仮想通貨を大量に保有しているため、時には独裁的に、トークンの価格に影響を与えたり操作したりすることすらできる。これは仮想通貨業界が未だに解決できていない長年の問題である。
Spiking によってトレーダーたちは大口投資家の取引手法を真似して、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを使うことで専用の取引アカウントを直接管理することができる。同社のプラットフォームは「隅々まで監査されたセキュリティ標準」を備えている。
同社は2018年11月22日にパブリックトークンセールを行う予定。
Spiking の CEO である Clemen Chiang 博士は次のように話している。
Spiking のトークンに非常に多くの需要が集まり、結果的にトークンの数が足りなくなってしまい申し訳なく思っています。これだけの勢いがあるのです。公開買い付けをされた方たちは、業界をリードする仮想通貨取引所 Kryptono Exchange で11月に行われる新規取引所発行を楽しみにしていただければと思います。
Spiking はプライベートトークンセールに先立ち、プレシリーズ A ラウンドで163万米ドルを調達している。Quest Ventures、CRC Capital、Mars Blockchain、J Capital、Jove Capital なども同社を支援している。
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