スウェーデンのVoi Technology、シリーズAラウンドで5,000万米ドルを調達——ヨーロッパで電動スクーターサービスを拡大へ

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Voi:電動スクーター

成長中のスクーターシェアリング市場に最近参入した企業 Voi Technology は、シリーズ A ラウンドで5,000万米ドルを調達した。このラウンドは Balderton Capital がリードし、Vostok New Ventures、LocalGlobe、Raine Ventures のほか、Amazon の世界消費者担当 CEO の Jeff Wilke 氏、Tinder 共同設立者の Justin Mateen 氏、King 共同設立者の Sebastian Knutsson 氏、Zillow の CEO である Spencer Rascoff 氏らエンジェル投資家も参加している。

今年8月のローンチ以降、Voi は地元ストックホルムと首都マドリッドを含むスペインの3都市で12万ユーザを獲得したという。同社は、今回の5,000万米ドルと数ヶ月前のシードラウンドで調達した300万米ドルを使用し、フランス、ドイツ、イタリア、ノルウェー、ポルトガル、ベネルクス地域を含むヨーロッパ中の複数の新規市場に拡大する計画だという。

禁止令

同社は幅広くサービスを展開するために「都市や地域社会との連携」を見据えているという。単に大量のスクーターをヨーロッパ中の街路に投入し、当局や市民の怒りを買うようなリスクは負わない。

Voi の CEO である Fredrik Hjelm 氏はこのように言及する。

スカンジナビアとヨーロッパの企業として、対話と透明性に基づいたアプローチをとっています。弊社では、都市の街路やインフラを使用する場合、関連する市からの完全な協力や支援なくしてビジネスは不可能だと強く考えています。

同社が挙げる1つの例としては、スウェーデンの国営駐車場会社 Stockholm Parkering との近い将来の試験的提携だ。この提携により、Voi の e スクーターは同社の駐車施設の内外に駐車することができるようになる。また、Voi が VentureBeat に語ったところによると、近々マドリッド市とデータ共有を開始するという。

Hjelm 氏は、現在 e スクーターサービスを禁じる法令のある都市での新規ローンチは延期したと付け加えた。

競合他社でローンチした会社もありましたが、24時間後には追い出されていました。

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Voi の e スクーター
Image Credit: Elliot Nyhlin

いくつかの都市では、確かに e スクーターのスタートアップに対し禁止令を出したり大幅な制限をかけたりしているが、VC のキャッシュは勢いを増す e スクーター業界にどんどん流れている。

サンタモニカを拠点とする Bird はここ1年半で4億1,500万米ドルを調達し、サンマテオを拠点とする Lime も似たような期間で4億6,700万米ドルを手に入れている。他にも、サンフランシスコの Spin は、先週(11月第3週)Ford が1億米ドルで取得したと報じられたが、その前に800万米ドルを調達しており、Uber は e スクーターへ進出する前にニューヨークの電動バイクスタートアップ Jump を買収している

e スクーターの熱狂は、もちろんヨーロッパにもすでに飛び火している。ベルリンを拠点とする Tier は最近2,800万米ドルを確保し、資金の豊富なアメリカのプレイヤーはヨーロッパの主要市場にすでに進出し始めている。最近、Lime などの企業がスカンジナビアに自社の e スクーターを導入した

仕組み

Voi のプラットフォームは、既存の e スクータースタートアップに似たモデルを採用している。ユーザは、AndroidiOS に Voi のモバイルアプリをダウンロードし、最も近くにある利用可能なスクーターを探して、スクーターの QR コードをスキャンして乗車を有効にする。

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Voi のモバイルアプリ

費用面では、顧客は乗車1回につき、スクーターを解錠するのに1ユーロ、さらに利用時間1分につき0.15ユーロを支払う。

Voi のモデルは他社と似ている一方、協力的なアプローチを望んでいる。つまり、地域社会の機嫌を損ねないよう最大限の努力をし、地域社会にとって有利となるよう計らうということだ。

Balderton のゼネラルパートナー、Lars Fjeldsoe-Nielsen 氏はこう付け加える。

Voi の設立チームは非常に優れており、競合他社に比べより素早くより効果的に遂行でき、より良い数字が得られることをすでに証明しています。しかし、さらに印象的だったのは、Fredrik 氏と Douglas 氏の協力的アプローチです。彼らはヨーロッパ、国、地域レベルで自治体と連携しています。これは、成功に向けて絶対に必要不可欠なことだと考えていますし、Voi はこれを達成するためにヨーロッパで最も優れた人材を採用しています。

 

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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