「ズボラ旅」が交通手段や入場券のまるごと予約可能に、2019年初旬には海外旅行窓口も新設

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2018-11-16 13.31.12
写真は同社創業メンバー、左よりマーケターの武田道氏、代表取締役の有川鴻哉氏、社長室所属の野倉祐介氏、エンジニアの錦織 滉司氏

行き先を決めずにチャットで旅行相談できる窓口「ズボラ旅 by こころから」を提供するHotspringは11月16日、宿泊予約以外の交通手段やアクティビティに関する予約を取り扱い、サービス拡大およびリニューアルをすることを発表した。これにより、旅行に出かけて帰るまでに必要な予約や手配をまとめて同チャット上から予約できるようになる。

2018年5月に公開されたチャット旅行相談窓口「ズボラ旅」では、行き先が決まっていなくても「旅館」「山」というような希望で旅行を提案、予約してもらえる。LINEで同サービスアカウントの友達登録後、運営スタッフとのやりとりをする形をとっている。リリース当時は、3時間で数千件の相談を受け運営がパンクするなどの状況もあった。

今回のリニューアルでは、宿泊予約をした利用者向けに交通手段や現地の飲食店の予約、アクティビティの手配をあわせて提供する。交通手段は飛行機や新幹線、特急電車、アクティビティはレジャー施設の入場券などを主に取り扱う。チケットは郵送もしくはオンラインで旅行者の手元に届く形だ。

チケットや入場券の在庫は同社が抱える形でなく、ツアー在庫を抱えるオンライン予約サービスの運営者などと連携して提供していく。連携はするものの、プラットフォーム側の朝から夜までのセットツアーをそのまま提供するということはない。同社がツアー在庫を抱えず、連携する形をとっていく理由に関して同社代表取締役の有川鴻哉氏は以下のように話す。

「僕たちのサービスはオンラインとオフラインの旅行予約で解決できていない不便さの課題解決を目指しています。オンライン予約が一般的になってくる中で『宿は宿』、『飲食店は飲食店』と予約プラットフォームが別れて手間がかかる、でも窓口に行くには時間も手間もかかるという部分があると思っています。

予約在庫を充実させ、たくさんの種類を提供する部分でなく、旅行の相談や提案の最適化に僕たちは注力することでユーザーの課題を解決させていきたいです」(有川氏)

実際にプラン提案のために、同社はすでに10件程度のアライアンスを進めている。また、先日リリースしたメディアとの媒体連携を含めると数十アライアンスにのぼるそうだ。国内で予約可能な宿泊施設は4万件程。今後は海外サービスなども視野に「在庫を持っている企業との連携は進めていく方向性」と話していた。

また、2019年の初旬には海外旅行向けのプラン提供開始を予定している。現時点では窓口を分けての対応、エリアなどの制限は想定されていない。今後は運営体制の強化などを進めていくということだ。

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