台湾発のライブ配信アプリ「17 Live(17直播)」運営、社員70人をレイオフか——年末の定期的な人員調整との声明を発表【報道】

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2018.12.27

Image credit: M17 Entertainment

中央通訊東森新聞など複数の台湾メディアの報道によると、台湾のライブストリーミングアプリ「17 Live(17直播)」の親会社である M17 Entertainment は、70人に及ぶレイオフを実施した模様だ。なお、同社は26日に声明を発表し、これがレイオフではなく、年末に実施される定期的な人員調整と適材配置の一環であると強調している。

東森新聞は Twitter に投稿された内容として、元社員の中には解雇通知を受け取ってから1時間以内に、現場を去ることを求められた人もいるとのことだ。なお、多くの人が離職することとなった部署は技術部門とマーケティング部門とみられるが、M17 Entertainment は自社が言う「定期的な人員調整と適材配置」で何人が影響を受けたのかについては明らかにしていない。

これを受けて、M17 Entertainment は12月に実施した新たな資金調達ラウンドを完了したと発表した。同社は先ごろ、香港拠点のモバイルゲームデベロッパ Madhead の CEO Terry Tsang(曽建中)氏がリードし、Pavilion Capital や Stonebridge Ventures なども参加した直近ラウンドで2,500万米ドルを調達している。今回の発表は、このラウンドでの追加調達完了を意味するとみられる。

M17 Entertainment の元社員によるとみられる投稿。通達から1時間以内に職場を去るよう求められた模様。
台湾の労働法に則り、ボーナス、給与、退職金などは支払われるとのこと。

M17 Entertainment は現在、台湾、シンガポール、香港、日本、韓国、アメリカ、マレーシアにオフィスを持ち、70人の離職が事実だとすれば、これは600人いるとされた同社の全社員の1割強に相当する。昨年、Infinity Ventures Partners(IVP)、Vertex、ヤフー、Golden Summit Capital、韓国 VC の KTB Ventures からシリーズ A ラウンドで4,000万米ドルを調達した。

17 Live を運営する 17 Media は、Machi アニキ(麻吉大哥)の名でファンから親しまれる Jeffrey Huang(黄立成)により設立。Huang 氏は、1990年代初頭に台湾文化にヒップホップをもたらした3人組のラップグループ LA. Boyz(洛城三兄弟) の1人である。彼は2003年にタレントマネジメント兼エンターテイメント制作会社の Machi Entertainment(麻吉娯楽)を立ち上げ、2015年に 17 Media を設立しデジタル業界に転身した。2016年には事実上、デートアプリ「Paktor」との経営統合を行なっている。

17 Live の全世界のユーザは4,000万人で、ライバーと呼ばれるストリーミングを行う人の数は1万人を超えた。日本と香港においては、ライブストリーミングアプリとしてトップの座にある。今年6月には、同社は資金調達目標を達成することができず、ニューヨーク証券取引所での IPO の試みを保留にした

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