Alibaba(阿里巴巴)、スマート物流ハブ開設でベルギー政府と合意——欧州〜中国間の貿易・越境ECを支援

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Image credit: Alibaba(阿里巴巴)

中国の e コマース大手 Alibaba(阿里巴巴)は、ベルギー政府と越境貿易を促進するとの合意を交わし、ベルギーの都市リエージュにスマート物流ハブを開設する計画を確認した。この合意は、同地域の中小企業の物流効率を改善し、世界的に E コマースが賑わいを見せる中で、Alibaba がより優位になることを狙ったものだ。

声明の中で、Alibaba CEO の Daniel Zhang(張勇)氏は、次のように述べた。

この取引は、特にヨーロッパ製品の需要が高い中国で、ヨーロッパ企業が越境貿易のメリットを享受する上で、大きな可能性を開くことになるだろう。

ヨーロッパ企業の98%超が中小企業であることを考えると、今回の提携はベルギーやヨーロッパ全域で、我々独自の貿易機会をこれらの企業に提供するという、最初の取り組みとなるだろう。

Alibaba の物流部門である Cainiao(菜鳥)は、リエージュ空港のスマートハブの初期投資として、7,500万ユーロ(約96.2億円)を拠出することを約束した。このスマートハブの第1期は、2021年に稼働を始める見通しだ。リエージュのハブ計画はに関する報道は先月、ヨーロッパのメディアに見受けられた。Cainiao は物流ハブ開設のため、合計22万平方メートルの土地を借り受ける計画だ。

この動きは、先月に上海で開催された China International Import Expo(中国国際輸出入展)で明らかにされた、今後5年間で中国に2,000億ドル相当の製品を輸入するのを支援するという Alibaba の決意を感じさせるものだ。Alibaba はこれまでに、発展途上国市場に参入すべくマレーシアやルワンダ政府とも合意を交わしている。

ベルギー政府と Alibaba は輸出入品検査をスムーズにするため、通関手続のデジタル化に向けて、協業して新技術を導入することも明らかにしている。

【原文】

【via Technode】

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