起業家・フリーランサーの自立支援展開ITプロパートナーズ、無料でコーディングなどが学べるキャリア形成サービス「Graspy」を正式リリース

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Graspy
Image credit: ITPro Partners

起業家やフリーランサー向けに業務請負や受託業務を紹介する IT プロパートナーズは4日、スキルアップやキャリア形成をしたいエンジニアやビジネスパーソン向けに、無料で基礎知識やコーディングなどが学べるキャリア形成サービス「Graspy(グラスピー)」をローンチした。オンラインカリキュラムに加え、著名メンターからメンタリングを受けることができたり、成長企業からのスカウトを受けたりすることできる。

THE BRIDGE では今年2月、同社が金融機関各社からデットで1億9,000万円を調達したことをお伝えしたが、その際に資金使途として記した新サービスの開発こそ、まさにこの Graspy ということになる。

Graspy で提供されるオンラインカリキュラムの一覧
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Graspy には本日現在、「AI for Engineer」「AI for Business」「HTML/CSS」「JavaScript」「Ruby on Rails」「UI/UX design(準備中)」の6つのカリキュラムが公開されており、ユーザはこれらをオンラインで無料学習することができる。東京など主要都市では、不定期でメンタリングイベントや、オフラインでの講義イベントなども計画する模様。人材を集めたい企業によるスポンサーシップや、そのような企業の有識者がメンターや講師となってプログラムを提供するため、ユーザは無料でサービスを享受できる。

ビジネス視点から言うと、この Graspy の魅力は CPA(cost per acquisition)が低い点だろう。一般的なオンライン転職サイトでは、ユーザを一人集めるのにかかるコストは最低でも1万円程度かかるものだが、Graspy では数百円程度に抑えられているという。IT プロパートナーズ代表取締役の木村直人氏は、その理由を「プラットフォームに価値を持たせることができたから」と分析している。

Graspy のメンター
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同社では今回の正式ローンチに先立ち、9月上旬から Graspy をβローンチしているが、すでに5,500名程度のユーザが登録し、15社程度の企業が利用を始めていると言う。すでに実績のあるエンジニアが新たに AI 分野の知見を深めるような使い方もあれば、ビジネス開発のバックグラウンドを持つ人がエンジニアリングを勉強しているケースもあるそうだ。

IT プロパートナーズでは、ユーザや企業の利用動向や浸透度合を見守りながら、今後、ユーザが互いにつながることができ、同じような課題を持った人同士でのコミュニケーションを図れるコミュニティ機能を充実させていただきたいとしている。

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