インドのフードデリバリプラットフォーム大手「Swiggy」、 NaspersがリードしたシリーズHラウンドで10億米ドルを資金調達

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Swiggy
Image credit: Swiggy

インドのバンガロールに拠点を置くフードデリバリプラットフォーム大手「Swiggy」は20日、既存投資家で世界的なインターネット・エンターテイメントグループ Naspers がリードする、10億米ドル規模のシリーズHラウンドに関する最終契約をクローズしたと発表した。

Naspers の他に DST Global、Meituan Dianping(美団点評)、Coatue Management などの既存投資家のほか、Tencent(騰訊)、Hillhouse Capital、Wellington Management Company といった新規の投資家も参加している。

同ラウンドはインドのフードテクノロジー部門において、最大規模のものとなっている。これにより Swiggy の合計調達額は、12億6,000万米ドルに達した。

同社の声明によると、調達した資金で、より高品質な食品ブランドを消費者にとって身近なものにし、提携先の飲食店に向けた「Access 戦略」の下で、デリバリー専用キッチンを通じ供給の格差問題に取り組んでいくとしている。

さらに、一流の人材を採用するために資金が使われる。特に機械学習や中・上級レベルのエンジニアリング部門の人材を確保するという。同社のテクノロジー基幹をさらに強化し、地元密着のオンデマンド配達を目的とした次世代の人工知能(AI)プラットフォームの立ち上げに尽力する。

Swiggy の CEO である Sriharsha Majety 氏は、以下のように話している。

Swiggy は変わりゆく産業革新の中で、インドにおけるフードデリバリーのポテンシャルを上げるため最前線に立ち、何百万人ものインド人の皆様に最高のおもてなしをお届けできるよう尽力しています。「今までにない利便性を提供することで、都市圏に住む消費者の生活の質を向上させる」というビジョンにさらに注力できるので、先見の明がある世界の投資家が弊社の目標を共有し、将来に対し多大な投資をしてくれたことに喜びを感じています。

Naspers の Food and Ventures 部門で CEO を務めている Larry Illg 氏は、以下のように語っている。

弊社が Swiggy と最初に提携を結んだのは2017年の4月のことです。Swiggy のチームはインド国内の他社より優れた、持続可能で長期的なビジネスを構築していました。ほぼ2年たった現在、Swiggyは勝利の方程式を持ち、同国で最先端のビジネスを創造し続けると弊社は自信を持って言えます。

Naspers が初めて出資して以来、Swiggy の月間受注数は10倍となり、インドの第1級、第2級、第3級の都市へと事業拡大を続けています。そして何より重要な点は、国内の消費者に最高のサービスを提供する、インドでもっとも愛されたフードデリバリーブランドであるということです。

Swiggy は2014年に設立。現在、50都市以上で5万を超える飲食店と提携を結んでいる。半年前に行われた前回の投資ラウンド以後、新たに42の都市へ進出を果たした。業界トップのリピート率とネットプロモータースコア、マーケットシェアへと強化した結果、総流通総額(GMV)は2倍に達した。

2017年5月、同社は Naspers がリードした投資ラウンドで8,000万米ドルを調達している。参加企業は既存投資家である Accel India、SAIF Partners India、Bessemer Venture Partners、Harmony Partners、Norwest Venture Partnersであった。

【via e27】 @E27co

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