アジアのモバイルメッセージング企業 Kakao は、イスラエルの Orbs との取引で同社初となるブロックチェーンスタートアップへの投資に乗り出した。
テルアビブに拠点を構える Orbs はユニバーサルブロックチェーン生産性レイヤーを構築している。
今回の投資は、韓国を代表するインターネットコングロマリット Kakao のベンチャー部門である Kakao Investment によるものである。Kakao のブロックチェーン関連子会社である Ground X と Orbs が以前から締結していたパートナーシップを基にして今回の投資が行われた。両社はブロックチェーンアプリケーションの開発と研究開発プロジェクトを共同で行うことで合意している。
今回の投資は Orbs のプロトコル開発と成長に充てられる。
Orbs の CEO である Daniel Peled 氏は声明で次のように語った。
Kakao のコンシューマー向けアプリケーションには、世界中で5,000万人以上のアクティブユーザがいます。今回の Orbs への投資は、私たちのテクノロジーの長期的な可能性に対する大きな支持のあらわれです。Kakao Investment から Orbs への投資は、Orbs の地域における存在感の強さと、私たちが提供するポテンシャルによってブロックチェーンが事業の成長を強力にけん引する原動力となることを示しています。Kakao はブロックチェーンの可能性をいち早く見出した大手テック企業の1つです。私たちはその一員として大きな役割を果たせることを大変嬉しく思っています。
Orbs は今年、本番環境が2019年初頭には開始されると発表しており、パートナーと積極的に連携して立ち上げプロセスを進めている。Kakao Investment はブロックチェーン分野に特に注力しており、同分野の主要ベンチャー企業の1つでもある。
Kakao Investment の専務取締役である Kris Park 氏は声明で次のように語った。
Kakao Investment はブロックチェーン分野の主要なトレンドセッターとイノベーターを探し出すことに注力しており、まさに Orbs がこれにあたります。Orbs は革新的なビジネスモデルを開発し、独自の技術力を持っています。Kakao はそれをサポートすることで Orbs の可能性を最大限に引き出すことができるのです。
世界を代表する調査会社 Gartner は8月、注目のブロックチェーンテクノロジーベンダーとして Orbs の名前を挙げている。
パブリックブロックチェーンがベースレイヤーのプロトコルを補完する。Orbs はベースレイヤーの流動性を活用して分散型アプリケーションのユニバーサルなセカンドレイヤーとして機能し、セキュリティとスケーラビリティを強化してコスト効率の良いソリューションを実現する。
最近同社はソウルに本社を置いて韓国への進出を果たした。さらに、Kakao のブロックチェーン関連子会社である Ground X、およびステーブルコインの Terra の両社とパートーナーシップを締結して研究開発に注力している。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する