世界中の音楽フェスをライブストリーミングするLiveXLive、14〜15日開催の「Rolling Loud LA 2018」の模様を世界120カ国に配信予定

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数十ものをコンサートをストリーミング配信する LiveXLive
Image credit: LiveXLive

LiveXLive は、世界中で開催されるライブ音楽フェスのストリーミング配信を目指し、4年前にスタートした。今年、同社は16イベント350時間を4,000万人の視聴者にストリーミングすることになりそうだ。そして4日、同社はロサンゼルスの Rolling Loud のストリーミングを担当すると発表した。

Twitch がゲームの分野で観賞体験を変化させたように、 LiveXLive は人々の音楽フェスの鑑賞体験をインターネットを通じて変化させることを目指している。カリフォルニア州ウエストハリウッドを拠点とする LiveXLive は、Rolling Loud のようなイベントについて、音楽ニュース、コメンタリー、フェスのアップデイト、アーティストインタビュー、ライブショウのストリーミングを担当する。

LiveXLive の会長兼 CEO Rob Ellin 氏は、VentureBeat とのインタビューで次のように語った。

音楽フェスでは、多くのアーティストがステージ上でパフォーマンスをする。我々は人々に、今までに無かったような形でライブ音楽を体験してほしい。

Ellin 氏は、LiveXLive が2019年に27件の音楽フェスをストリーミングする契約を持っているとしながら、今後の商談次第で40ないし50件にまで伸びるかもしれないと語った。ストリーミング対象は120カ国で、売上は4,500万米ドル以上に上っている。

同社には現在、75人の社員と40人前後のコンサルタントがいる。

Rolling Loud では、フェス会場のステージ上、サイドステージ、バックステージ、群衆の中から熱狂を届ける LiveZone が放送される予定。LiveZone の Ground Zero は、ライブのニュースルームと、インタビュー、コメンタリー、身近なパフォーマンスに使われるセット上ステージで構成される。

Rock in Rio、Jazz Montreal など、LiveXLive が取り扱うフェスの約30%はアメリカ国外で開催されている。同社は2017年に Slacker Radio を5,000万米ドルで買収。Slacker Radio がキュレーションするラジオサービスは、契約者が50万人以上にまで成長した。

脱落するライバルがいる中で、LiveXLive は今でも Yahoo と競っている。LiveXLive がフェス1回で獲得する閲覧数は300万件、フェス1日あたりではおそらく100万件に上る。

これをポップカルチャーにおける、ゲームチェンジャーだと考えている。25年前の MTV には足りない何かを埋めるようなものだ。世界中には、アーティストが数十人、聴衆が数千人集まる音楽フェスが2,000もある。(Ellin 氏)

時間をかけて、LiveXLive はやがて、AR(拡張現実)や VR(仮想現実)などの新技術をどうやって音楽ストリーミングに取り入れればよいかを理解するだろう。

消費者にはいずれ、ライブイベントからライブイベントへと、ハシゴできるようになってほしいと思う。我々は365日24時間、複数のライブイベントをストリーミングしたい。より没入できるような体験を提供したいと考えており、最高の音楽を見逃す人はいなくなるだろう。(Ellin 氏)

同社は前四半期、1,400万米ドルの収益を上げた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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