アメリカのフィットネススタートアップClassPass、アジア最大の競合GuavaPassを買収

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GuavaPass の共同創業者の2人。Rob Pachter 氏(左)と Jeffrey Liu 氏(右)

さまざまな場所で行われるフィットネスクラスを予約できる ClassPass は、アジア最大の競合会社である GuavaPass を買収した。取引にかかる金銭面については両社とも明らかにしていないが、1月下旬までに最終合意に達する予定だとしている。

ClassPass は GuavaPassのスタッフを約半数受け入れ、アジアや中東地域での急速拡大をさらに促進させるという。その具体的な場所はアブダビ、バンコク、北京、ドバイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、ムンバイ、上海、シンガポールである。GuavaPassはこれらの都市での運営を停止することになるが、別のマーケットでは引き続きこのブランドが使用される予定。しかし、そのブランドもClassPassの傘下に入ることになる。

ClassPass CEO の Fritz Lanman 氏は GuavaPass について以下のように述べている。

GuavaPass の設立者たちから連絡があり、そこで彼らは「資金を追加調達し、いくつかのオプションを開発していたが、ClassPass の一員となれば本来のミッションに取り組み続けることができるのではないかと思っている」と話したのです。GuavaPass はフィットネス業界における真の求道者なのです。

さらに Lanman 氏はこう付け加えた。

アジアや中東全体に事業拡大を行っている中でのGuavaPassとの取引は、弊社の力強い成長をさらに加速させるものとなるでしょう。

GuavaPass は Rob Pachter 氏と Jeffrey Liu 氏によって設立され、2015年のローンチ以来、アジアの11の都市でサービス展開し、75のスタジオと提携を結んでいる。

GuavaPassの共同設立者である Jeffrey Liu 氏は次のように述べた。

ClassPass のような業界トップに買収されたことは、弊社のアジアや中東で築き上げてきた実績の証となります。

ライバル会社の買収は ClassPass の戦略的行動によるもので、2014年にも FitMob を買収している。しかし、ClassPass はこれまで2億3,800万米ドルの資金を調達しており、今後多くの買収は行っていかないという。また、Lanman 氏も「事業拡大のために取り組むべき戦略は、買収ではない」と述べた。

ClassPass は現在、11か国・80のマーケットで事業を行い、2019年末までにさらに50都市に拡大する計画がある。

【via e27】 @E27co

【原文】

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