マレーシアのヘルスケアSaaS「HealthMetrics」運営、RHL Venturesから追加資金を調達

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HealthMetrics のチームメンバー
Image credit: HealthMetrics

マレーシアを拠点とするヘルスケア管理プラットフォーム「HealthMetrics」が、既存投資家の RHL Ventures から追加で資金を確保したと発表した。

クアラルンプールに本社を置くRHL Ventures は、2018年4月に実施された同スタートアップの100万米ドルのシードラウンドに参加している。他に、日本に拠点を置く Spiral Ventures と、マレーシア政府の支援を受けている投資機関 Cradle Fund も参加している。

今回新たに調達した資金は、ペナン、ジョホール、ムラカなど半島マレーシアの戦略的都市における事業拡大計画の財源に充てられる。共同設立者兼 CEO の Alvin Yuan 氏は次のように述べた。

東南アジアで当社の事業範囲を拡大するという計画はありますが、マレーシア国内には他にもまだまだ成長の余地があると見ています。

HealthMetrics は、入院患者治療の専門医向けモジュールを導入し、現在サービス範囲の拡大にも取り組んでいる。2015年に事業を開始して以来、一般開業医や、歯科、眼科、外来患者治療向けなど、ヘルスケア関連のモジュールをいくつか展開している。

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HealthMetrics の医師用画面のダッシュボード
Image credit: HealthMetrics

Yuan 氏によると、企業側が従業員に対する医療給付をどのように扱ってきたかは、これまで常に見過ごされてきたという。結果的に、雇用保険料を支払い過ぎた企業もある。

従業員は、従業員給付制度を管理する上での透明性の欠如、不便さ、あるいは過度な複雑性といった理由で、給付金制度を十分に活用できていない可能性があります。

HealthMetrics のプラットフォームを利用することで、企業は管理業務を減らし、電子医療カルテの認証を行い、ヘルスケア情報をリアルタイムで提供し、インテリジェント・アナリティクスやレポートを生成することができる。一方従業員は、同社独自のモバイルアプリで医療給付の残額を確認したり、ヘルスケア提供者のサービスをキャッシュレスで受けたりすることができる。

HealthMetrics によると、同社のプラットフォームを企業360社、ヘルスケアパートナー2,000社が利用しており、ユーザ数は10万人を超えるという。また Yuan 氏によると、2018年末までに前年の4倍増にあたる320万米ドル(1,300万マレーシア・リンギット)近くの利益をあげているという。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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