中国・武漢にある「海底撈火鍋」の店内で、Wi-FiをハッキングしAVを放映した客が逮捕

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Haidilao(海底撈)武漢大洋百貨門店の防犯カメラから。店内テレビに AV が写り込んでいることが確認できる。

TechNode Chinese(動点科技中文版)の報道によると、中国の警察は、人気外食チェーン「Haidilao(海底撈)」店内で Wi-Fi をハッキングした上、店内のテレビでアダルト映像を放映したとして、男を逮捕した。中国内陸部にある湖北省の省都、武漢の警察当局は1月11日、28歳の男 Liang(梁)を、スマートフォンを使って火鍋料理レストランの Wi-Fi をハッキングした容疑で逮捕したと発表した。

Haidilao は中国で有名な外食チェーンで、ホスピタリティが高いことから人気もあり、入店を待つ客が何時間も行列する例も珍しくない。同店で食事をしていた客の話では、1月5日、武漢にある Haidilao の店内のテレビが突然 CM からアダルト映像に切り替わったという。ウェイターがテレビの電源を切り、その後警察に通報した。中国のミニブログサイト Weibo(微博)上ではこの事件についての投稿が拡散し、月曜日の午後3時時点で1,400万回近くのアクセス数に達した。

その時点で Haidilao からはコメントの発表はなかった。

Weibo(微博)に投稿された Haidilao(海底撈)の正式謝罪コメント

武漢晩報によると、容疑者は別のカラオケバーでも Wi-Fi 接続アプリ「Guanjia(管家)」を使って店のネットワークに侵入し、同様の映像を放映したという。Haidilao は Weibo 上で謝罪コメントを発表し、サイバーセキュリティの対策を強化するとともに、全店でインターネット接続のテレビシステムのチェックを行うとしている。

モバイルファーストの市場ということもあり、Wi-Fi 接続サービスは中国で人気を集めている。ライブ動画配信や短編動画の共有などモバイルコンテンツサービスの普及に伴い、中国のネチズンにとってレストランや店舗、空港、駅などで利用できる無料の Wi-Fi ホットスポットは必要不可欠なものとなってきている。

Wi-Fi Guanjia 以外にも、同じく無料接続アプリである Wi-Fi Master Key(WiFi 万能鍵匙)も人気だ。このアプリを開発した LinkSure Network(連尚)のウェブサイトによると、同社は200の国と地域で9億人以上のユーザにインターネットへのアクセスを提供しており、月間5億2,000万人のアクティブユーザがいるという。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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