
Image credit: Eatsy
事前に注文、決済して近くの軽飲食店やコーヒーショップで注文した食べ物を受け取れるシンガポールのアプリプラットフォーム Eatsy は、East Ventures がリードしたシードラウンドで55万米ドルを追加調達したと1月15日発表した。
MatahariMall や AllDealsAsia を支援した経験豊かなスタートアップのベテラン Goh Yiping 氏などのエンジェル投資家たちも、East Ventures とともにこのラウンドに参加した。
Eatsy は今回調達した資金をモバイル注文と決済の技術システムを強化するために活用するという。目標は、外食に際しての「新たな生き方」を創り出すことにあるという。
Eatsy の共同設立者兼 CEO Shaun Heng 氏は次のように語る。
新たな資本を得て、今年私たちは一層のテクノロジーの開発、製品の展開、そして新たな人材の獲得を楽しみにしています。シンガポールにおける事前注文および受け取り分野をリードする計画です。
East Ventures のマネージングパートナー Willson Cuaca 氏は、オムニチャネルが中小企業にとってデジタル時代で成功するための重要な戦略になってきたことについて、以下のように考えを述べた。
飲食産業は、東南アジアでは年間2.65%の成長率を誇る1,000億米ドル規模のマーケットです。そのポテンシャルは、予約なしの客とデジタルで注文する客両方からの注文をシームレスに処理する能力によってさらに拡大していくことができます。Eatsyのチームは、イノベーションを活用してこのマーケットで成功するのに最適な状況にいます。

Image credit: Eatsy
Eatsy は既存のテクノロジー基盤を活用して、多くの中小企業が直面している注文および決済上のさまざまな困難を解決するというアイデアのもと設立された。そのテクノロジーは、食べ物の注文、順番待ち、決済処理すべての困難を手早く済ませるものだ。
Heng 氏は次のように述べた。
シンガポール人たちの休暇についてはあまり正確には知られていませんが、彼らは自分が得た時間でできる限り多くのことをやりたいと思っており、Eatsy のようなモバイル事前注文アプリは、お客様が生活におけるもっと重要なことにより多くの時間を割くのに役立ちます。注文はお客様が店に着く前に受注・発注され、決済は完了し、あとは決められた時間に品物を取りに行くだけとなります。
Eatsy が躍進を遂げたのは、モバイル事前注文アプリが至るところで投資を受けているという事情にもよる。
Heng 氏はオンラインデータの活用が飲食産業の未来だと考える。だからこそ Eatsy は、合理化されたチェックアウトプロセスにより、顧客が店舗で並ぶ場合よりも多くの顧客を処理できるように業者たちをサポートしたのだという。
去る2017年に、Eatsy は Startup SG Founder 助成金の下、Enterprise Singapore の後援を受けた最初の企業の1つとなった。同社は2018年1月に公式ローンチし、以後200以上の業者と提携するに至り、これまでに100万米ドルの資金を調達している。
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