プロパンガスの残量がリアルタイムにわかるメーター管理「Tank Utility」600万ドル調達ほかーー【今日の調達まとめ読み】

本稿は世界のスタートアップシーンを伝える起業家コミュニティFreaks.iD編集部との連動記事。若手起業家の集まるCxO Night定期開催中。資金調達やイベント情報はサイトもしくはこちらでチェックしてください

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Image Credit: ANNA

中小企業向け会計アプリ「ANNA」が850万ポンドを調達。企業の財務担当者が従業員へ請求書の発行や給与計算をAIチャットボット形式で提供できるフィンテックアプリを展開。キャッシュフローの透明化及び給与遅延をなくすことにつながり、ダッシュボード上で財務状況を随時管理できる。現在3,500社を超えるユーザーを獲得しているという。- SME finance app ANNA gets £8.5m funding

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Image Credit: MākuSafe

労災予防IoTプラットフォーム「MākuSafe」がシードラウンドで300万ドルを調達。製造業に特化したウェアラブルデバイスを開発。従業員の健康状態に関するデータを収集・分析することで労災リスク軽減を図る。収集されたデータはクラウドベースで蓄積され、分析にはAIを活用している。今回のラウンドには保険会社「EMC Insurance Companies」が参加しており、投資担当者は保険契約者のリスクを正確に事前把握することに繋がる点に期待していると述べた。- MākuSafe Secures Nearly $3 Million in Additional Capital

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Image Credit: Tank Utility

プロパンガスのメーター管理アプリ「Tank Utility」が600万ドルを調達。ガス会社向けに顧客のプロパンガスの残存量がリアルタイムで管理できるインターネット接続されたデバイスとアプリを提供する。わざわざ人力で残存量を確認する必要がなくなるためガス交換の際にかかるコスト削減につながる。現在米国50州で750以上の燃料タンクを管理しているという。- IoT innovator Tank Utility raises $6 million to fuel continued growth

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Image Credit: Overtime

スポーツメディア「Overtime」がシリーズBラウンドで2,300万ドルを調達。バスケやフットボールをする高校生(Z世代)を対象にInstagram・Twitter・YouTube・Snapchatに代表されるSNS、テレビや自社アプリ・Webサイトを通じてスポーツ番組を配信する。同社のコンテンツは現在毎月5億5000万回以上視聴されているという。今回のラウンドは著名VCの「Andreessen Horowitz」やNBAのトッププライヤーが参加した。- Overtime Raises $23M Series B Fueled By Andreessen Horowitz And NBA Players

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Image Credit: KenSci

健康リスク予測プラットフォーム「KenSci」がシリーズBラウンドで2,200万ドルを調達。AIを活用し敗血症、癌、心臓発作などの発生リスクを事前計算・可視化することで手術や入院などのコストを削減する。予想モデルは顧客患者から得られた過去2年間のデータから作られている。同社は昨年にMicrosoftのHealth Innovation Awardsにも選出されたという。- KenSci raises $22 million for AI that cuts health care costs

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Image Credit: Phylagen

小売向け製品成分(マイクロバイオーム)トラッキングサービス「Phylagen」がシリーズAラウンドで1,400万ドルを調達。小売商品を中心に原料に含まれる成分や微生物の原産地をオンラインで検査 / 追跡できるプラットフォームを提供する。不正な製品の取引が行われていないかサプライチェーンの透明化を図ることが同社のミッションとなっている。- Phylagen Secures $14M to Bring Transparency to Global Supply Chains through Microbiome Analytics

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Image Credit: Remine

物件ロケーション検索サービス「Remine」がシリーズAラウンドで3,000万ドルを調達。物件地図情報を一括検索できるプラットフォームを不動産事業者向けに提供。米国40以上の不動産情報システムに簡単に組み込みが可能である。今回のラウンドには決済サービス「Stripe Group」が出資に参加した。- Remine procures $30 mln Series A

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Image Credit: Sight Diagnostics

イスラエル発、機械学習を用いた医療機関向け血液検査IoT「Sight Diagnostics」がシリーズCラウンドで2,780万ドルを調達。患者が自分の血液を使い捨てのカートリッジにセットするだけでその場で血液検査ができるIoT「OLO」を開発する。この血液検査は短時間でできるだけでなく、従来よりも少量の血液で検査でき、患者の負担が少ない。すでに287人を対象に臨床試験を実施済みだという。- Biotech AI startup Sight Diagnostics gets $27.8M to speed up blood tests

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