ピックアップ:Google, Salesforce Invest in U.K. Payments Startup GoCardless
ニュースサマリー:実物のカードいらずでオンライン決済を可能にするGoCardlessは18日、Google Ventures、Adams Street Partners、Salesforce Venturesからの資金調達を公表した。今回の投資ラウンドで集めた資金は7500万ドルで、既存投資家のAccel、Balderton Capital、Notion Capital、Passion Capitalも引き続き参加している。
GoCardlessの創業は2011年。口座振替の支払いプラットフォームを提供しており、現時点で年間約100億ドル程のトランザクションを処理している。同社のシステムを利用すると、企業は繰り返し取引を行う顧客との取引を自動化することが出来る。現在イギリス、北アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパの各地で利用されており、2019年までにアジアを加えた35カ国での展開を狙う。
GoCardlessによると、世界で取り扱われているトランザクションのうち約18%は最低2回繰り返されるトランザクションとなっている。同社の報告によると、米国では約66%のB2Bペイメントにおいて未だに小切手が使われており、グローバルで見ても紙による取引は半数以上も残るなどデジタル化が進んでいない状況があるという。
話題のポイント:日本においては、マネーフォワードやfreeeなどの登場でクラウド請求書の概念が随分と一般的になりました。GoCardlessも同様のサービスなのですが、請求書が作成できるだけでなく「契約」の実行までをほぼ自動化させているのが大きな特徴です。
GoCardlessによれば、繰り返し発生する支払い市場の70%は同プラットフォームが使用されているといい、約4万以上の企業が導入済みであるとしています。

請求から支払いの実行までは至ってシンプルです。ファーストステップで請求元・先が使用するリンクを作成し、次のステップで支払額や期日などを指定します。その後は、GoCardlessプラットフォーム上で支払い管理を進めることが可能になります。また、下図のように、繰り返し取引がある相手などは取引のルーティーン化が可能になっています。

GoCardlessのビジネスモデルはサブスクリプション型です。Standardプランでは月額無料で、一回のトランザクションに対して1%の手数料がかかります。また、Plusプランは月額50ポンドで基本的な性能はStandardと変わらないものの、一部機能設定や預金残高証明書にユーザー名義を使用することなどが可能になります。Proプランはエンタープライズ向けで手数料はトランザクションに応じてカスタマイズされる仕組みになっています。
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