「テストエンジニア採用は不要」——日本人初、AIを活用したソフトウェア自動テストツール「Autify」が米国アクセラレータ「Alchemist Accelerator」プログラム卒業を発表

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壇上に立つのはAutify創業者の近澤 良氏

サンフランシスコを拠点とするソフトウェアテストの自動化AIサービス「Autify」が1月24日、米国著名アクセラレータ「Alchemist Accelerator」のプログラム卒業を発表した。

Autifyは2016年に日本人起業家の近澤 良氏が創業したスタートアップ。利用企業は同社ツールを導入することでソフトウェアテストの自動化を図れる。Autifyのブラウザ拡張機能を用いてマニュアルテストの操作を記録し、クラウド上で再生することで誰でもソフトウェアテストの自動化を可能にする。AIがソフトウェアの変更を監視し、影響のあるテストスクリプトを自動的に修復することでメンテナンスコストを大きく下げる仕組みだ。

企業の73%が未だマニュアル作業でソフトウェアの品質保証を行っているという。加えて、ソフトウェアテスト向けのオープンソースサービスは多く市場に登場しているが、各ツールの知見を持つテストエンジニアの数が少なく、採用が困難なのが現状だ。実に1/3のIT予算がテストに費やされており市場規模は12.2億1.22兆ドルに及ぶとのこと。

一方、90%以上の企業がアジャイル手法を率先して取り入れ、70%超が1週間に1度は自社ソフトウェアをアップデートしてリリースしたいといった需要を持つという。

Autifyが目を付けたのはまさにこうした旧態依然としたテスト環境と、いち早くユーザーのニーズに対応したい開発企業が抱える潜在ニーズとのギャップである。

サービス開始前にも関わらず、既に複数社との契約の締結に至っており、契約額は合計4.1万ドルに上る。年内に75万ドルの売り上げを達成する見込み。

近澤氏はDeNAでソフトウェアエンジニア、楽天に買収された動画ストリーミング配信サービス「Viki」でプロダクトエンジニアを務めた経験を持つ。この点、Autifyは同氏の長年の経験を基に生まれたアイデアとも言えるだろう。

これまでエンジニアとしてソフトウェア開発をしていく中で、ソフトウェアテストで多くの課題を抱えていることに気付きました。

たとえば検証時間が限られているためテスト範囲を絞った結果、テスト範囲外の箇所から致命的なバグが発生して大きな損失を出した経験もあります。また、自動化を行うためにテストコードも書きましたが、肝心の製品開発の時間が奪われてしまう事態にも陥りました。

そこで思い浮かんだのがAutifyです。誰もがテストを簡単に自動化し、リリースサイクルを早めることで、導入企業の製品開発の競争力を高めることに貢献したいと考えています。

Alchemist AcceleratorはB2B及びB2BC領域のスタートアップ育成に特化したアクセラレータ。

Y Combinatorや500Startupsに代表される他社アクレータは3か月をプログラム基本期間と据え置いているが、Alechmiest Acceleratorの場合は比較的長い6か月に渡り起業家をサポートするのが特徴。各プログラムに参加できるのは厳選された25社。参加と同時に3.6万ドルの投資が実施される。

今回、日本人起業家が創業したスタートアップではAutifyが初めて採用された。直近では合計30万ドルの営業案件クローズを目指す。2020年までに年間収益260万ドル達成が目標であるという。

追記: 市場規模の数値は12.2億ドルではなく正しくは1.22兆ドルであったため修正

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