ランチ専用モバイル決済「Lunchr」、このアイデアは日本でもキャッシュレス化に一役買いそう

SHARE:

Capture

ピックアップLunchr grabs $34 million for its corporate lunch card

ニュースサマリー:フランス発スタートアップのLunchrは5日、Index Venturesから340万ドルを調達したと発表した。既存投資家のDaphni, Idinvest and Kima Venturesも参加している。

フランスでは、企業が従業員のランチ代をサポートする取り決めがある。大企業などは独自のカフェテリアを用意しているが、スタートアップや小規模事業者は紙のクーポン方式でサポートするなど、レトロな施策が続いていた。なお、TechCrunchによるとフランスにおける85%ほどの企業はいまだ紙を用いているという。そこに目を付けたのがLunchrだ。

Lanchrはマスターカードのネットワークを用いるため、カード決済するだけでランチ代のサポートを受けることができる。また、Lunchrのアプリでは購入履歴を確認できるほか、チーム内メンバーのコミュニケーションを促進させるような機能が付加されており、経営者にとっても管理コストなどの効率化が見込める。

話題のポイント:Lunchrは2017年創業のスタートアップです。創業からわずか1年半ほどではあるものの、フランス国内ではすでにそのサービスの人気の高まりから、SpotifyやRedbullなどの企業が既に導入しているそうです。

日本においては、普段使いのモバイル決済サービス(PayPayやLinePayなど)の勢いが増してきていますが、Lunchrはどちらかといえば企業向けの決済サービスです。中でもほぼ必ず毎日決済シーンが訪れる「ランチ」に絞っているのが特徴になります。日本でも企業からランチ代金のサポートが出る場合がありますから、日本でも同様サービスの参入チャンスは大いにあるのではないでしょうか。

Lunchrのモバイルアプリを用いればチーム内コミュニケーション活性にも繋がりますし、またキャッシュレスの流れを考えると、今後日本においても一般化する可能性はあるかもしれません。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する