マネーフォワード、京都・三条河原町に開発拠点を設立——地元コミュニティの期待が膨らむ中、新風を吹き起こせるか?

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.2.7

左から:京都大学教授 木谷哲夫氏、マネフォワード CEO 辻庸介氏、京都市長 門川大作氏
Image credit: Money Forward

マネーフォワード(東証:3994)は7日、京都・三条河原町に新支社・開発拠点(以下、京都オフィス)を設立した。この日、京都オフィスで開かれた設立記念イベントには、マネーフォワード CEO の辻庸介氏、京都オフィスの代表に就任する村上勝俊氏(京都開発部部長)、エンジニアの谷口徹氏が出席。来賓として、京都市長の門川大作氏や京都大学教授の木谷哲夫氏らが招かれた。同社はこれまで京都・四条烏丸のコワーキングスペースに営業拠点を設置していたが、今回、独立オフィスとして新拠点を構えたことで、さまざまな試みを始める見通しだ。

なぜ、京都なのかという疑問には、いくつかの可能性が考えられる。ベンチャーにとって東京でのエンジニア採用が難しくなる中、LINE が京都に開発拠点を設立したのは記憶に新しい。同じような文脈は少なからず存在するだろう。CEO の辻氏が京都大学農学部出身であることも理由の一つに考えられる。京都拠点の設立は今から約1年前、前出の村上氏(兵庫・三田出身)を中心として、社内 Slack に「そうだ、京都へ行こう」という一文で立ち上がったスレッドに端を発するそうだ。

京都に対する思いを語る辻氏
Image credit: Money Forward

SaaS の会社が開発拠点を設立することで、地元の大学生にとって有望ベンチャーのインターン先が近隣に生まれることも意義深い。京都オフィスの社員数は設立当初2名と小規模ながら、今日のイベントに市長が訪問したことに象徴されるように、地元コミュニティの期待は大きい。同社では、会社が大きく成長していく中で「東京本社ではできていないことを、京都オフィスで積極的に挑戦していってもらいたい(辻氏談)」としている(同社では、京都オフィスのコンセプトを「give it a try」と設定している)。

京都オフィスでは、グループ会社化したナレッジラボの開発支援に加え、ものづくり人材の創出拠点と位置づけ、京都発の新たな事業やサービス開発も推進する。決定事項ではないものの、積極的な外国人エンジニアの採用、オフィス公用語の英語化、休業日の平日への移動(平日に休み休日に働くことで、学生がインターンやアルバイトに来やすくなる)など、興味深いアイデアをいくつか抱えているようだ。マネーフォワードの本格進出によって、京都のスタートアップコミュニティがさらに活気続くことが期待される。

左から京都開発部部長の村上勝俊氏、エンジニアの谷口徹氏。京都オフィス自慢の畳部屋で。
Image credit: Money Forward
京都オフィスの玄関からのアプローチ
Image credit: Money Forward

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