Raspberry Pi、英・ケンブリッジに直営の実店舗をオープン

by Paul Sawers Paul Sawers on 2019.2.14

Raspberry Pi のリテールストア

信じられないかもしれないが、Raspberry Pi が直営のリテールストアを開いた。

立地はイギリス・ケンブリッジのショッピングセンター、Grand Arcade の1階だ。年中無休の Raspberry Pi Store では、Raspberry Pi マイコンボードや周辺機器から、ロゴ入りマグカップやぬいぐるみまで何でも手に入る。

ライフ・オブ・パイ

この方面に詳しくない読者にお教えしよう。Raspberry Piとはクレジットカードほどの大きさのからくり仕掛けで、パーツを補えば完全なコンピュータとして動作する。ユーザ次第でPCも作れるし、コネクテッドホームのコントロール装置にもなる。コンピュータ自作キットに Raspberry Pi を組み込んでいるサードパーティーのメーカーもある

開発元の Raspberry Pi Foundation は2012年の設立以来、長年にわたって目覚ましい成長を遂げてきた。非営利組織でありながら現在では、さまざまな使用事例に合わせた複数のバージョンの Raspberry Pi や、タッチスクリーンディスプレイのような周辺機器を販売している。

Raspberry Pi リテールストアの商品棚

オンラインで創業した企業が実店舗販売に乗り出すのは珍しいことではない。Amazon の例は有名だが、Google も直営小売店に手を出している

ただ、Raspberry Pi の人気は確かで2012年以来1,900万台以上が販売されているとはいえ、専門のリテールストアが作られるには少しニッチな存在に思える。そもそも、スクラッチからの電子ガジェット自作に関心を持ちそうな人はたいてい、便利極まるオンラインリテールの世界にどっぷり浸かっているだろう。しかしそれこそが、Raspberry Pi Foundation が実店舗の分野に進出した理由なのだろう。新しい顧客を得ようとしているのだ。

社会がデジタルファーストに移行しつつある中、ハードウェアの構成要素を理解したり、ちょっとしたプログラミングの知識を持っていることの重要性は増す一方だろう。KanoPi-topPiper のような自作キットメーカーが伸びを見せているのもそのためで、これらの企業はそれぞれベンチャーキャピタルから多額の出資を集めている。

新しいリテールストアはショールームとしての役割も果たすだろうが、Raspberry Pi に一から取り組むのに必要なものが何でも買える場所でもある。Raspberry Pi を始めるための手引書もあるし、小さな回路ボードから有用な装置を組み上げるのに必要な部品もそろっている。

Raspberry Pi のように、子供がエレクトロニクスやプログラミングの基礎に触れるのに最適な製品が存在することを知らない親も世間には多そうだ。そう考えると、余計な経費を埋め合わせるにはハードな売り上げが必要になるだろうが、実店舗の立ち上げも理解できないわけではない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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