研究業界特化型クラウド購買システム「reprua(リプルア)」運営、プレシリーズAで約8,000万円を調達——DNX、アーキタイプ、ANRIらから

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.2.13

Inner Resource のチーム。中央が代表取締役の松本剛弥氏。
Image credit: Inner Resource

研究業界特化型クラウド購買システム「reprua(リプルア)」を運営する Inner Resource は13日、プレシリーズ A ラウンドで8,100万円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、DNX Ventures(旧 Draper Nexus Ventures)、Archetype Ventures、ANRI、リバネス、研究系ポータル「日本の研究.com」を運営するバイオインパクト。なお、ANRI は Inner Resource へのシードラウンドに続く追加出資となる。

研究部門での購買においては、不正防止や最適化のためのルールが設定されていることが多い。相見積をとって複数業者からの納入価格を比較、それを複数名で内容確認し共有、さらに発注まで、一連のプロセスの中で手書きで購買管理することが求められる。一部の研究機関では購買管理システムが導入されているものの、独自システムであるため運用コストが高く、ユーザにも使いにくいことがしばしば。

2018年9月にローンチした reprua(当初の名前は「ラボナビ」)は、こういった大学や研究組織での一連の購買プロセスを、購買管理から発注まで一気通貫で行える、汎用的に利用可能なクラウドサービスだ。創業者で代表取締役の松本剛弥氏は、研究者が購買管理という作業に時間を搾取されず、本来の研究業務に没頭するのを支援するため reprua を開発した。ローンチからの数ヶ月間で、民間企業30社、研究機関80ラボで利用されているそうだ。

reprua
Image credit: Inner Resource

reprua は典型的な SaaS とは異なり、ユーザである大学や研究機関からは料金を徴収しない。備品や薬品などを reprua を通じて見積提案・受注することで、商社や代理店は客先に出向いての営業活動に代替して業務効率を向上できるため、彼らから料金を徴収するビジネスモデルだ。近日中には、reprua 上にユーザが使っている備品や薬品の在庫管理機能も追加される予定。在庫管理のための人員を配置できないアカデミアやバイオベンチャーはもとより、医療クリニックなどからも引き合いの問い合わせがあるという。

reprua は、メーカーとユーザを直接繋ぐのかと思われることがあるが、実際に備品や薬品を届けてくれる商社や代理店は必要な存在。むしろ、きちんとした情報を提案・提供してくれる商社や代理店が、reprua を通じて選ばれる存在になってほしい。(松本氏)

Inner Resource は昨年、B Dash Camp Spring 2018 in 福岡のファイナリストに採択。現在は、東京都によるライフサイエンス系スタートアップ特化アクセラレータ「Blockbuster TOKYO」の現行バッチ(第2バッチ)、Beyond Next Ventures が運営するアクセラレーションプログラム「BRAVE」の現行バッチに参加している。

R&D マッチング支援(企業と大学研究室の共同研究のマッチング)、マーケットトレンド発信、産学連携、研究機関への予算獲得支援などへの業容拡大を視野に入れている。また、今回投資家として参加したリバネスはスタートアップの海外展開支援を開始しており、Inner Resource ではこれらのステイクホルダーの力を借りて、アジアやアフリカへの市場展開も検討したいとしている。

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