キャッシュレス先進国スウェーデンの「マネーフォワード」Tinkが560万ユーロ調達、日本でのPFMはまだ伸びる?

by Taishi Masubuchi Taishi Masubuchi on 2019.2.11

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ピックアップTink, the European open banking platform, scores €56M in new funding

ニュースサマリー:スウェーデン発のフィンテックスタートアップ「Tink」は6日、約560万ユーロを調達したと発表した。調達元は米国を中心に活動するInsight Vntures Partners、既存投資家のSustone、SEB、Nordea Ventures、ABN AMRO Digital Impact Fundもこの投資ラウンドに参加している。

Tinkは2013年創業の、いわゆるPFM(Personal Financial Management:個人資産マネージメント)アプリを開発する企業。今回調達した資金でイギリス、オーストリア、ドイツ、ベルギー、スペインの計5つのマーケットに参入を計画している。

話題のポイント:オープンバンキングの動きにより、日本でもPFMが一般的になってきました。Tinkと限りなく似たサービスと言えばマネーフォワードやマネーツリーなどの事業者でしょう。キャッシュレスの過程で困ってしまう「カード等だと自分がいくら使っているのか分からない」に応えてくれるサービスというわけです。

さて、Tinkが本社を置くスウェーデンはフィンテック先進国、キャッシュレス化が他国と比べても進んでいる国家です。以下はスウェーデン国立銀行(The Riksbank)が2018年5月に公表した資料「Payment Patterns in Sweden 2018」における、同国での2014〜2018年の支払い手段の変遷です。

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Source: Payment Patterns in Sweden

キャッシュでの支払いは下降気味にあり、デビットカードまたスウェーデン独自の電子決済システムSwishの割合が増えています。一方、以下は経済産業省が公表している2015年時点でのキャッシュレス比率の状況です。先進各国における日本の出遅れ感がよくわかるグラフになっています。

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平成30年 経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」

日本でもPayPayやLinePayによってキャッシュレス化へ向かおうという動きは始まってますし、2020年開催予定の東京オリンピックへ向けて、外国人が決済しやすいための環境づくりをすることを発表しています

キャッシュレス化がまだまだこれからという状況は、逆に言えばPFMサービスの伸び率が高いマーケットであると考えることもできます。2020年へ向けて日本の支払い方法がどのように変わっていくのか、個人的にも注目しています。

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