アメリカで開発されたバーチャルAI司会者が、今夜放映の〝中国版紅白歌合戦〟に出演へ

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CCTV(中国中央広播電視台)の司会者 Sa Beining(撒貝寧)氏と、彼のバーチャルそっくりさん

中国国営 CCTV(中国中央電視台)は28日、同局の Spring Festival Gala(「春節聯歓晩会」、略して「春晩」)でバーチャル司会者を起用するとオンライン発表した。アメリカの AI 企業が技術提供する。

CCTV の「Web Gala(網絡春晩)」は、このイベントを共同司会する同局の Sa Beining(撒貝寧)氏のバーチャルそっくりさん「Xiao Sa(小撒)」を紹介した。そっくりさんの風貌とジェスチャーは驚くほど生きているかのようだったが、ロボットのような口調で話しを始めた。

2時間に及んだ今回の Web Gala のことを、CCTV が毎年旧暦大晦日に放映する新年 Gala と混同しないでほしいが、いずれも似たようなテーマを扱っている。今年は Web Gala のスローガンは「故郷に愛を持ち帰ろう」で、これは旧暦大晦日のテーマ「帰郷」に関連性が見られる。

Xiao Sa はアメリカの AI スタートアップ ObEN によって開発された。ChinaNews.com(中国新聞)によれば、ObEN は CCTV の他の3人の司会者の 3D モデルも開発したようだ。ObEN 共同創業者の Adam Zheng(鄭毅)氏は、モデルの顔や身体を分析・構築するのに、3DS Max や Maya のようなモデリングソフトウェアが使われたと語った。

音声モデルを作るには、司会者がおよそ12の音を録音する必要がある。ジェスチャーや表情の記録には、AI やモーションキャプチャー技術が使われる。番組用のバーチャル TV 司会者の開発には20日間を要した。

CCTV の Spring Festival Web Gala は、おそらくは若い視聴者層を獲得したするための試みとして、2011年に開始された。知名度の高い新年の Gala は卓越しているにも関わらず、ブラックフェイス寸劇見苦しいマスコット、基本的にフォーマットが数十年にわたって変わっていないことから、近年批判を浴びている。

数億人の視聴者たちは今年もまた、旧暦大晦日にこの番組にチャンネルを合わせるだろうが(日本時間で2月4日21時から放映)、それは CCTV が Baidu(百度)と提携して、次の週に総額10億人民元(約162.4億円)超の紅包(中国版お年玉)を振る舞うからに他ならない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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