進む「資産のトークン化」現象ーーCircleが株式クラウドファンディングのSeedInvestを買収、STO提供への一歩か

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<ピックアップ>:Circle completes latest acquisition amid claims it’s raising an extra $250M

ニュースサマリー:P2P決済などを手がけるCircleは3月4日、昨年10月より進めてきたSeedInvestの買収を完了させたとMediumにて発表した。SeedInvestは株式投資型のクラウドファンディングプラットフォーム。場所や国に限らず、エンジェル投資家など誰でも投資に参加することが可能だ。

同社による買収はFINRA(Financial Industry Regulatory Authority:米証券自主規制機構)による承認待ちという状況だったが、5か月の交渉の上、買収が成立した。

話題のポイント:Circleは暗号通貨取引所Poloniexの買収もしており、ブロックチェーン関連サービスを拡大させています。同社のSeedInvest買収の背景にはSTO領域へ進出する狙いがありそうです。

STOとはセキュリティ(証券型)トークンを用いた資金調達方法です。株式に限らず、例えば不動産や金のように物理的な流動性が低い資産をトークン化することで、国境を越えた売買を可能にします。

今回、Circleが買収したSeedInvestでは株式型のクラウドファンディングを運営していましたので、STOとの相性は抜群です。法的なハードルはありますが、将来的には異国のスタートアップに安心して投資することができるようになるかもしれません。

NASDAQが公開したブログでも、セキュリティートークンを用いた資金調達法「STO」が特集されています。旧来のVCから株式で調達する方法や、ICOに比べてどのような点が優れているのかを比較しています。

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Credit: NASDAQ

同ブログではセキュリティートークンの特性をこのように表現していました。

Security tokens digitally represent ownership in any asset, such as a piece of a tech startup or a venture capital fund and can provide investors with various rights to that company or fund. Furthermore, Security tokens provide liquidity to investors, access to compliance features to issuers, and a framework for oversight to regulators.(セキュリティートークンは、例えばスタートアップやベンチャーキャピタルにおける、一部のトークン化された資産をデジタル上にて権利譲渡することが可能になります。また投資家に対して流動性を与え、コンプライアンス機能へのアクセス権も獲得します。また、法的拘束のためのフレームワークも提供されつつあります)。

さて、セキュリティートークンに関するムーブメントで知っておきたいのが、昨年末に組織された「DeFi(Decentralized Finance)」という団体です。DeFiにはブロックチェーンを用いた「分散金融」の世界観を作ろうとしているプロジェクトが名を連ねています。細かいDeFiの条件やメンバーはMediumで確認してみてください。

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