インドの科学者、乳がんを検知するブラジャーを開発

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Image credit: mathrubhumi.com

あるインド人科学者が乳がんを検知するブラジャーを開発した。

インド南部にあるケーララ州の Centre for Materials for Electronics Technology(CMET) に所属する A. Seema 氏は、その発明でインドの民間人女性に贈られる最高の栄誉も受賞している。

地元の日刊紙の報道によると、そのブラジャーにはがん細胞が分裂することにより生じる温度の変化を検出するセンサーが取り付けられている。これにより、その女性が腫瘍を有しているかどうかを調べることができる。

A. Seema 氏
Image credit: mathrubhumi.com

プローブ(探針)と呼ばれるマイクロセンサー(長さ1㎜ × 幅1㎜ × 高さ1.5㎜)は、ブラジャーの両カップに縫い付けられており、互いに接続されている。これらのセンサーにより収集されたデータはソケット経由でコンピューターに2D画像として転送される。また、データはスマートフォンと Bluetooth 経由でも転送可能だ。

このブラジャーのコストは500インドルピー(約800円)以下である。Seema 氏によると、大量生産が始まれば、コストはわずか200インドルピー(約320円)にまで下げられるそうだ。

この綿製のブラジャーは放射線を通すため、X 線撮影においても脱ぐ必要が無い。

この報道によれば、成功した Malabar Cancer Centre における117人の患者を対象にした試験で、マンモグラフィーと同等の結果が得られたという。

2017年にメキシコのティーンエージャー Julian Rios Cantu 氏が乳がんの症状の早期警戒システムとして機能する、類似のブラジャーを開発している。このブラ「Eva」はバイオセンサーが温度を測定、アプリに記録し、疑いのある変化が検出されるとユーザに通知する、というものである。

【via e27】 @E27co

【原文】

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