経済産業省の主催、ソフトバンクらの協賛、メディアアーティストの落合陽一氏プロデュースで開設された「The New Japan Islands(NJI)」。その名の通り、「デジタル発酵する風景」をコンセプトに近未来の日本を、食やデジタル文化、サブカルチャーなどの分野にスポットライトを当て表現している。
NJI 開設初日となった10日には、落合氏のほか、経済産業省の宇留賀敬一氏ら関係者が神式で NJI の成功を祈った。この施設では、日本酒メーカー、印刷会社有志、福井県の永平寺などがプロダクトや宗教・文化などを紹介しているほか、夜には J-POP を扱ったディスコイベントやカラオケ大会が行われる。12日には、東北大震災犠牲者を忌って黙祷が捧げられた。
LG
モルト、ホップ、イースト菌、フレイバーなどをカートリッジ投入するだけで、好みのビールを自宅で醸造できる「LG HomeBrew」。マシンがカートリッジ表面に印刷された QR コードを読み取り、発行・熟成・加熱・冷却などを最適化されたタイミングで自動的に行ってくれる。
例年、東大から学生チームを SXSW に派遣する「Today to Texas(TTT)」。TTT が出展する日本パビリオン周辺では、世界各国のスタートアップブースがしのぎを削っているが、特にユニークさと見た目の奇抜さで TTT のチームは群を抜いていたように思う。
JellySurf は、加速度センサーと LED を内蔵したサーフボードだ。透明なボードに LED が埋め込まれており、ユーザの動きに同期してイルミネーションが彩りを見せる。サーフィンの上達を意図して制作されており、ユーザは光の動きを狙って身体の重心を変えるなどしトレーニングができるほか、集積されたデータによって、さらに良いトレーニングプラグラムを作り出せる可能性もある。
Mantra は、マンガをスキャンするだけで翻訳版を作り出せるプラットフォーム。すでに原語のほか、複数言語で出版済のマンガを使って教師データとして用い AI に学習させている。回を重ねるごとに、より的確な翻訳結果が導き出され、吹き出しには翻訳されたセリフが入った状態で印刷される。翻訳版が出ていないマンガタイトルの翻訳、翻訳出版までに時間を要する問題の解決を狙う。
SCHAFT では人間の下半身の動作を再現するロボット、GITAI で人間の上半身の動作の多くを再現しているロボットを開発する中西氏。同じヒューマノイド科学者のもと、別々のスタートアップが生み出したテクノロジーが Google に買収され、名実ともに上半身と下半身が合体する日も、ひょっとしたら夢物語ではないかもしれない。