10〜20代女性向けファッションメディアコマース展開のRiLi、XTech Venturesから1億円を資金調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.3.27

左から:RiLi CTO 片山潮美氏、RiLi CEO 渡邉麻翔(あさと)氏、XTech Ventures GP / RiLi 手嶋浩己氏
Image credit: RiLi

10代後半から20代前半の女性をターゲットに、ファッションメディアコマースサイト「RiLi.tokyo(リリドットトーキョー)」を運営する RiLi は27日、シードラウンドで XTech Ventures から1億円を調達したことを発表した。これとあわせ、XTech Ventures ジェネラルパートナーの手嶋浩己氏が RiLi の取締役に就任したことも明らかになった。

デザインエージェンシー Super Crowds の一部としてスタートした RiLi は2015年にスピンオフし、2017年4月に Instagram アカウント「@rili.tokyo」の運営をスタート。1ヶ月後にフォロワーを1万人得たのをきっかけに E コマース事業「@rili.shopping」を立ち上げた。〝ガーリー〟なセレクトショップをオンラインで展開している、という印象だ。

月商は数千万円以上に上るようだが、商材の性質上、季節要因による揺れ幅が激しく、買い付けてきた商品に加え、特に自社オリジナルのヒット商品を出せるかどうかが売上に大きな影響を及ぼすのだという。買い付け商品で売上のベースを作り、そこにオリジナルのヒット商品をどれだけ増やしていけるか。今回の資金調達の目的は、このヒット作を生み出すための体制づくりが大きい。

以前はファッションショーとかに行かないと、トレンドがわからなかったけど、今ではオンラインで誰でも情報をキャッチアップできるようになった。その分、情報が増えているので、このファッション雑誌を参考にすればいい、というような明確なトップラインが存在いない。RiLi はそういった客層にリーチ出来る存在になっていると思う。(RiLi CEO の渡邉麻翔氏)

RiLi.tokyo(PC 画面)
Image credit: RiLi

ファッションキュレーションサイトの「MERY」などもこれまで、メディアコマースに傾倒する兆しを見せたことがあるが、ブランドへの顧客誘導という形をとる場合、ある程度ブランドを前面に押し出して商品を訴求することは避けられない。一方、RiLi は前述したようにオンライン版セレクトショップであるため、独自の世界観や価値観を形成しやすく、顧客のニーズがわかりやすいので商品開発や供給の計画を立てやすいという特徴がある。

RiLi ではこれまでに、老舗靴メーカーのハルタとコラボし、洋服と靴をコーディネートして販売したことがある。この企画の売上は好調に推移し、組んだハルタからも新たな顧客層へのリーチが確保できたことで満足が得られたようだ。今後、洋服以外のインテリアなどでもコラボレーション販売を模索したいとしている。

ファッションメディアコマースの分野で競合として無視できないのは、メディアサイトの「PATRA」やファッションブランド「mellowneon by PATRA」で知られる PATRA の存在だろう。年商10億円程度にまで達していると噂される同社は、グローバル・ブレイン、SMBC ベンチャーキャピタル、個人投資家から昨年3月に1.3億円を調達している

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