
AI ソリューションを提供している ABEJA のシンガポール子会社 ABEJA Singapore は、シンガポールの公共交通会社 SMRT の子会社 SMRT Momentum Ventures との提携を発表した。
両社の提携により、安全な管理分野のツールとしてのディープラーニング技術の実装に向けた研究・開発が行われる。線路のメンテナンスに際し、自動の故障検知作業を補助することになる。
この協業で ABEJA と SMRT が目標とするのは、より安全な交通サービスを提供すること、ABEJA のプラットフォーム機能を活用して事故を防止することだ。
ABEJA Singapore 社長の外木直樹氏は次のように述べた。
SMRTとの協業を通して、ABEJA はシンガポールだけでなく ASEAN 全域での事業の成長を目指したいと考えています。
ABEJA のサービスは、さまざまな分野でのデータ収集、アノテーション、ラーニング、デプロイ、推定、リラーニングでマシーンラーニング技術を活用している。
ABEJA Singapore が設立されたのは2017年4月。同社はディープラーニングを含め AI の社会での実装ノウハウを学習した。これは、大学、製造業、インフラ産業、ヘルスケア業界など日本の現地企業との協業により開発したものである。
日本の大手小売事業者や流通業者を中心に100社以上の企業顧客と520の店舗に対して、同社のプラットフォームが小売業界向け店舗分析ソリューション「ABEJA Insight for Retail」 を提供しているという。
これまでに150社以上がこのプラットフォームを採用したとしている。
ABEJA の技術でインフラ産業の発展に貢献できるのが楽しみです。人々の生活にとって安全確保はとても重要だからです。(外木氏)
最終目標は、社会インフラ基盤の強化につなげることである。これは ASEAN 全域の問題であり、今後も業界構造の変革に向けた取り組みがなされるだろう。
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