なぜFacebookのアクセス障害でTelegramに300万人も集まったのか

by Taishi Masubuchi Taishi Masubuchi on 2019.3.17

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Photo by Tracy Le Blanc on Pexels.com

ピックアップTelegram gained three million new users during Facebook outage

ニュースサマリー:メッセージングアプリ「Telegram」のユーザー数がたった24時間で約300万人も増えたそうだ。同社CEOのPavel Durov 氏がTwitterで公表しているもので、増加したのは13日から14日の24時間で新規登録されたユーザー数。背景には、Facebook MessengerやWhatsAppにアクセス障害が生じた件があるようだ。

Telegramはその通信速度とセキュリティーの高さにおいて定評がある。メッセージは常に暗号化されており秘匿性が高い。また、「Self-Distruction」と呼ばれる機能を使えば自動でメッセージの完全な削除を指定時間後に実行できる。THE VERGEが伝える記事によれば、ちょうど1年前に当たる昨年3月には、公式ブログにて月間アクティブユーザー数が200万人を突破したことを発表している。

話題のポイント:以下は、2017年におけるGoogle Play Storeにおけるアプリランキングです。Hootsuite, We are Social, Similarwebなどの情報を元にMessenger Peopleが導き出した、各国で最も利用されているメッセージングアプリを色別に表したものになります。

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Credit: Messenger People

この図を見る限り、Telegramは中東・アフリカの一部(エチオピア)を中心に利用者が多いことが伺えます。その背景には、インターネット通信環境を考慮したTelegramの通信費の安さや、政府にメッセージを傍受されないためなどの理由があるといわれています。

さて、globalwebindexが取り組んだリサーチによれば、Telegramのユーザー層は他に比べ最もアプリ内での「送金」機能を望んでいる(全体の89%)という結果を導き出しています。上記のマップデータと結び付けると、潜在的に中東・アフリカには送金をしたいユーザーが高いということなのかも知れません。

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Credit: globalwebindex

今回、なぜ300万人もの新規ユーザーがTelegramに集まったのかについては実際のところ、同社自身もデータを取っていないため理由は不明です。

ただ、同社CEO、Pavel Durov氏のコメントに「We have true privacy and unlimited space for everyone(あらゆる方々に真のプライバシーを提供する)」とあるように、メッセージングに対する安定性はもちろん、プライバシーに関する重要性、選択肢が求められていることが予想できそうです。

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