Web パフォーマンスおよびセキュリティプラットフォームの Cloudflare は、Franklin Templeton がリードする投資ラウンドで1億5,000万米ドルの資金を調達した。
2009年に設立された Cloudflare は、企業向けにレイテンシーを削減する幅広いサービスを提供している。そのサービスには、分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)の軽減およびコンテンツデリバリネットワーク(CDN)がある。
昨年「2019年前半、Cloudflare は IPO を検討しており、企業価値は35億米ドル以上になる見込み」というレポートが発表されている。1億5,000万米ドルの資金調達はこのレポート予測ほど新規上場が近くないことを示唆しているが、近い将来 IPO に向け、アグレッシブな急成長を実現しようとしている表れであろう。
この直近の資金調達は CapitalG(以前の Google Capital)、Microsoft、Qualcomm、Baidu(百度)など複数の有名企業が参加した1億1,000万米ドル規模のシリーズ D ラウンドを発表した2015年以来、サンフランシスコ拠点の同社にとって4年ぶりの外部からの資金調達である。プレスリリースによると、Cloudflare は創業以来、これまで3億3,000万米ドルを超える資金を調達したという。今回手に入れた資金は自社製品の拡大、世界進出の継続に充てられる予定だ。
2019年に IPO を検討している企業は CloudFlare だけに留まらない。昨夏に調達した4,000万米ドルを含め、合計2億2,000万米ドル近くの資金を調達した Fastly もそのうちの1社である。
Cloudflare と Fastly が今年株式市場に参入するとすれば、ウォールストリートに名を馳せるセキュリティ特化のプラットフォームに関する、より範囲の広いトレンドにフィットすることだろう。昨年3月、Zscaler は Nasdaq へ上場し、その12ヶ月後には、公開時の1,600万米ドルからほぼ4倍となった。過去1年間に上場したセキュリティ企業は他に Carbon Black や Tenable などがいて、多額の資金を調達した CrowdStrike も2019年の IPO を目指していると報じられている。
Cloudflare は12日、この多額の資金調達に加え、Nike Foundation の創業者兼共同チェアパーソンである Maria Eitel 氏と Silicon Graphics の元 CFO Stan Meresman 氏の2人を同社の取締役会に迎え入れたと発表した。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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