24時間問題は無人化で解決ーー無人コンビニ「600」がダイドーGと業務資本提携、3億円の資金調達を実施

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無人コンビニ「600」

ニュースサマリ:無人コンビニを提供する「600(ろっぴゃく)」は4月25日、ダイドーグループホールディングス(以下、ダイドー)との資本業務提携を公表した。第三者割当増資をダイドーが引き受けたもので、調達した資金は3億円。なお、この調達ラウンドにはダイドー以外にも参加しているが社名や個人名など詳細は公表されていない。

同社は今年1月にも1億円の増資を公表している。業務提携については、ダイドーグループ会社のダイドードリンコと業務提携を実施し、自動販売機を起点とした半径50m商圏での協業実験を行うとしている。

話題のポイント:1月に増資した600が業務提携を公表しました。資本関係も含めての協業なので踏み込んだビジネスが期待できそうですが、やはり真っ先に考えられるのが面の拡大です。

600の1月時点での成長実績は50箇所設置・累計2万商品販売でした。3カ月経過して設置箇所は75に増えていますが、年内に掲げる500箇所設置にはややペースが足りません。提携したダイドーとの連携でこのペースがどこまで加速するのか非常に楽しみです。

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都内設置箇所のマップ・同社提供

気になるのがオフィスフロアだけでなく、都内のマンションへの設置稼働です。

最近では都内の大型マンションにコンビニが設置されているケースも増えています。一方で、全てが順調というわけでもなく、当然経営判断的に撤退する例もあります。特に最近では24時間営業の問題も大きくなっており、そういう意味で600の無人コンビニのソリューションはトレンドにハマる可能性が大です。なお、マンションについては問い合わせが増加しており、今後の設置を予定しているというお話でした。

累計の商品販売個数は3万個と順調に成長している600。キャッシュレス、コンビニ24時間問題など、社会問題・課題とのタイミングも合っているだけに今後の拡大が気になります。

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