信用情報のアップデートを目指すCrezitが資金調達、BASEで即時資金提供「YELL BANK」立ち上げのU25起業家・矢部氏が創業

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次世代金融インフラ構築を目指すCrezitは4月19日、プレシードラウンドにてジェネシア・ベンチャーズおよびインキュベイトファンドを引受先とした第三者割当増資の実施を公表している。同ラウンドにおけるリードはジェネシア・ベンチャーズが務める。調達した資金は7000万円。出資比率などの詳細は公開されていない。

Crezitは、主にデジタルネイティブ世代を対象とした金融サービスを展開する企業。既存の信用情報制度や仕組みをアップデートすることで、次世代における個人の金融インフラを構築することを目指す。

写真中央がCrezit代表取締役の矢部寿明氏

同社代表取締役の矢部寿明氏は1993年生まれのU25起業家。慶應大学卒業後にGEにて北アジアのファイナンス業務などに従事。2018年からBASEへ入社し、金融子会社「BASE BANK」にて「YELL BANK」の企画・開発や融資事業の立ち上げを手がけたのち、2019年3月に同社を創業した。

リリースによれば、消費者信用市場は消費者向け貸付残高約10兆円、販売信用残高約29兆円の市場規模を持つ。一方でその裏側を担う仕組みや関連法制度は、依然として大きな変更はなく、従来の体制が続いているという。

個人の「働き方」や「消費行動の仕方」はテクノロジー等によって変化しており、「フリーランスが与信審査上不利になってしまう」など、既存の与信管理が適応できず、個人が機会損失してしまう場面が増えているという現状があった。

Crezitは、コンシューマー向け金融サービスを切り口に、信用情報のオープン化を促進するサービスを展開していくことで新しい働き方や様々な業界の変化に適応した金融インフラサービス構築に取り組む。今回調達した資金でプロダクトリリースに向けたチームの強化を進めていくとしている。

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