F Ventures、10億円規模となる2号ファンドを組成——投資先などに、福岡・東京・大阪を横断で使える定額コワーキングスペースも提供へ

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F Ventures のメンバー。中央が設立者でジェネラルパートナーの両角将太氏。
Image credit: F Ventures

福岡を拠点とするスタートアップ向け投資ファンド F Ventures は9日、2号ファンドの組成を開始し、資金調達のファーストクローズを迎えたことを明らかにした。2号ファンドの想定規模は約10億円で、2017年6月に資金調達を最終クローズした1号ファンドの約5倍の規模を目指す。

2号ファンドの LP(出資者)については、資金調達を最終クローズした時点で公表するとしており、現時点では非開示。ただし、1号ファンドの LP も一部、2号ファンドに参加しているか、今後参加を検討している模様。2号ファンドにおいても、投資ステージは1号ファンド同様にプレシード〜シードラウンドで、チケットサイズは500万円〜1,500万円、合計30〜40社への投資を見込んでいるという。2号ファンドからは、既に複数社への出資が決定しているようだ。

2017年に設立された1号ファンドは、同年6月に約2億円を集めて最終クローズ。2019年1月までに、約1年半をかけてスタートアップ26社への出資を完了した。うち出資した15社については、F Ventures の Web サイト上に公表されている(残りの11社については非開示)。

また、F Ventures は今回の2号ファンド組成の発表と合わせて、定額料金で福岡・東京・大阪の三都市にあるコワーキングスペースを横断して使えるプログラムの提供を始める。対象となるのは F Ventures の投資先か、F Ventures のメンター制度に参加する VC および投資家の投資先スタートアップが対象で、gooddays ホールディングス(東証:4437)傘下のハプティックが開設する、福岡(薬院と呉服町)、東京(有楽町と六本木)、大阪(本町と難波)の6つのコワーキングスペースが利用できる予定。プログラム参加社には、士業や VC 各社による支援を提供する。

F Ventures は2017年6月、両角将太氏により設立。若手起業家の育成に力を入れているのが特徴で、例年2回開催されている学生向け起業啓蒙イベント「TORYUMON」は先月5回目を迎えた。

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