インド銀行の企業利用を便利にする「APIバンク」ーーY Combinator卒業生「Cashfree」が550万ドル調達

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ピックアップY Combinator-backed Cashfree raises $5.5M from Smilegate Investments

ニュースサマリー:インド拠点、企業向け自動支払いサービスを提供するCashfreeは9日、シリーズAラウンドの資金調達を公表した。出資したのはSmilegateとY Combinatorで、調達金額は550万ドル。同社はエンタープライズ企業向けに、資金の流動性やアクセス性を高めるサービスを提供。XiaomiやTencentなどを含め、現段階で1万2000社以上の企業への導入実績がある。

Cashfreeは2017年にY Combinatorのアクセラレータープログラムを卒業。初期のころはペイメントゲートウェイをサービスの主軸としていたが、ピボットを繰り返し現在のモデルになった。

銀行の営業時間に関わらず即返金可能な「Instant Refund」、オンデマンドでの一括払いが可能な「On-demand Payouts」、KYCサービスとしての「Bank Account Verification」、サブスクリプション決済を導入するための「Recurring Payments」を提供している。

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話題のポイント:Cashfreeは簡単に言えば、既存の銀行を便利にするAPIプラットフォームです。つまり最大のセールスポイントは、一つのインターフェースで法人口座にアクセスし、上記のサービスを扱える点にあります。

非常にシンプルな取り組みですが、同社によれば、プラットフォームを通して年間45億ドルの取引があるそうです。この辺りはマーケットの成長などトレンド的要素が強い印象はあります。

Cashfreeの収入源は各トランザクションごとにかかる手数料なので、今後、自社にて銀行ライセンスを取得する可能性もあると示唆しています。インドにおける新たなチャレンジャーバンクのひとつになるかもしれません。

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