スカイライト・SAMI・Pulsarの3社、日本〜ロシアのスタートアップエコシステムをつなぐ組織「Innovations Bridge」設立に向けた覚書を締結

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前列左から:Pulsar マネージングパートナー Pavel Korolev(Павел Королев)氏、スカイライトコンサルティング代表取締役の羽物俊樹氏、SAMI 代表の牧野寛氏
後列左から:タタールスタン共和国大統領 Rustam Minnikhanov(Рустам Минниханов)氏、在ロシア日本国大使館経済部参事官 大木雅文氏
Image credit: Pulsar

<ピックアップ> Создана ассоциация Innovations Bridge — она займется выводом стартапов на рынок Японии

スカイライトコンサルティング(東京)、ベンチャーキャピタル兼アクセラレータの Pulsar(カザン)、コンサルティング会社 SAMI(モスクワ/サンクトペテルブルク)は11日、日本〜ロシア間の起業家と投資家の相互協力関係を促す組織「Innovations Bridge」の設立に合意した。3社はロシア連邦・タタールスタン共和国の首都カザンで開催された、ロシアと海外ベンチャーのマッチングを行うイベント「Russian Venture Forum」で覚書に署名した。

Innovations Bridge は、日本からロシアへ、および、ロシアから日本への、起業家や投資家の新規市場参入、技術移転などを支援する予定。Pulsar によると、ロシアにおけるスタートアップ向け投資は日本の7分の1の規模とされ、これを引き上げる狙いもある。Pulsar のマネージングパートナー Pavel Korolev(Павел Королев)氏は、資金調達、販売、事業提携の観点から、ロシア企業が日本市場への参入に興味を持ち始めていると述べた。

<参考文献>

2017年9月に安倍首相とプーチン大統領の間(実際には日ロ両国の経済産業省間)で交わされた、日ロ間のデジタル経済に関する民間協力の申し合わせに沿って、2018年2月にロシア NIS 貿易会(ROTOBO)は「日ロデジタル分野協力セミナー」を実施した。スカイライトコンサルティングと SAMI は、このセミナーの企画やコーディネイトに関わっており、日本のスタートアップ有識者10名ほどがモスクワ、サンクトペテルブルク、カザンのスタートアップシーンに招かれ、情報交換や現地視察を行った。

このセミナーがきっかけとなって、2018年7月には、同セミナーに参加していたバンコクの TalentEx が、モンスター・ラボとスカイライトコンサルティングから数千万円を調達し、ロシア市場への進出を実現している

スカイライトコンサルティングは日ロ間の越境オープンイノベーション注力を目的として、ロシア・ソチに本拠を置く More Idea(Море идей)と2018年7月に提携している。

via RUSBASE

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