アジアのAI顧客エンゲージメントプラットフォーム「Perx」運営、シリーズBラウンドでLINE Venturesなどから500万米ドルを調達

by e27 e27 on 2019.4.17

Perx
Image credit: Perx

シンガポールの顧客エンゲージメントプラットフォーム Perx Technologies は、LINE Ventures、Access Ventures、NCORE VENTURES やその他の戦略的なファミリーオフィスからシリーズ B ラウンドで500万米ドルの資金を調達したと発表した。他にも過去に同社に投資した Eduardo Saverin 氏や Capital Management Group もラウンドに参加した。

同社は今回の資金を研究開発努力、顧客獲得、グローバルなソフトウェア企業やテクノロジー企業との提携育成のために使う予定だとした。

今回のファンドは、一連の大手企業との SaaS の契約勝ち取り、そして戦略的な技術提携に続くものだ。

Perx の CEO Anna Gong 氏は次のように述べた。

弊社のビジョンは今や、銀行、小売、保険、電話通信などあらゆる分野の、弊社プラットフォームをうまく利用するグローバル企業に支持されています。私たちは最も急速に成長する企業 SaaS プラットフォームの1つになって、この地域のあらゆる分野・市場で顧客エンゲージメントソリューションをさらに拡大していく立場にあると確信しています。

Perx は、AI を活用した顧客エンゲージメントおよびロイヤリティプラットフォームを提供する企業だ。SaaS ロイヤリティマネジメントシステムと、オフラインおよびオンラインのエンゲージメントに対するオムニチャネルのマーケティング技術とを組み合わせた統合型ソリューションによって企業をサポートする。HSBC、Prudential、UOB、Digi、Abenson Group、Central Group といったブランドは、Perx のサービスをこれまでに使ったことのある B2C 企業の一部だ。

機械学習のアルゴリズムを利用した同社プラットフォームは、利用企業社内のプラットフォームあるいは昔から使われているプラットフォームと、データによる自動宣伝キャンペーンとを組み合わせているという。このキャンペーンとは、顧客の行動パターンに基づき、状況を考慮し的を絞ったパーソナライズ可能なオファーを届けるものだ。

ユーザと提携企業のエコシステム向けにゲーム化されたキャンペーン、マーケットプレイス、デジタルチャネルといった選択肢を使い分けることにより、同社はリアルタイムのダッシュボードに表示されたエンゲージメント率、購入率をモニターしながら売り上げと収益獲得に集中できる。

Gong 氏は次のように語った。

マスマーケティングを促進する広告技術への資金投入は、販売や収入にどれほど反映するのか数値化できないことが非常に多く、ますます面倒でお金のかかるものになってきています。

それはアジアがデジタル技術革新、モバイルエンゲージメントの先端にいるという事実にそぐわない状況です。

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2018年に Perx は Oracle の Open Banking API と連携することにより、Oracle のバンキングフィンテックエコシステムに加わった。そして、特定のキャンペーン目標を満たせばリテールバンキング顧客が即座に現金支払いを受けることができるようにした。

Oracle にとっては、こうした提携は金融サービスを利用する顧客の将来のエンゲージメントとライフサイクル上の問題を前もって予測することによって、キャンペーンの投資利益率を向上させることができるという。

この連携により、Perx は Oracle のバンキング顧客に対するソリューションを提供することができ、かつ Perx と Oracle 両社の新顧客獲得努力に付加価値を与えることができる。

Oracle Finacial Services のシニア VP でゼネラルマネージャーの Sonny Singh 氏は語る。

今日の銀行は革新的企業と共同で仕事し、独自で他とは違う価値をエンドユーザにますます提供するようになっています。Perx の顧客エンゲージメント・ロイヤリティプラットフォームによって、Oracle Banking API を使っている銀行は顧客にこれまでとは違った革新的な方法でサービスを提供できるようになります。

Perx はもともとB2C 顧客ロイヤリティアプリとして開発されたが、同分野への参入企業が増え、同社のビジネスが減退し始めた際は苦難を経験した。Anna Gong 氏は Perx を再び活性化するというビジョンを持って、2014年に CEO として加わった。

Gong 氏は最初の1年でもともとシンプルだった同社アプリを企業用クラウド、B2B2C プラットフォームにまで変えるという本格的な路線変更をとり仕切り、その結果40万人ものユーザを集めた。

Facebook の共同設立者として悪名高く、現在はベンチャー投資家である Eduardo Saverin 氏は Perx 設立当初から彼らの競争的な優位性を認め、数年前のシリーズ A ラウンドに参加しており、今回の投資ラウンドにも参加した。

【via e27】 @E27co

【原文】

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