物件内覧版Uber「Showdigs」は国内でもアリ?ーー運営企業がシードで300万ドル獲得

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bedroom area with no people inside building
Photo by Dmitry Zvolskiy on Pexels.com

ピックアップ:Real estate startup Showdigs raises $3M to build and expand apartment showing marketplace 

ニュースサマリー:シアトル発不動産テックスタートアップ「Showdigs」は11日、シードラウンドにて300万ドルの資金調達を完了したと発表した。調達元はTrilogy Equity Partners。

同社はプロパティーマネージャーと不動産ブローカーを繋ぎ、オンデマンドで賃貸住宅の内覧を委託することが出来るプラットフォームを提供。日程調整などランダムな要素が多かったプロパティーマネージャーの負担を、ブローカーに分散させることを目指している。

一回の内覧で不動産ブローカーに25ドルが支払われる。同社には現時点で150人のブローカーが登録されており、10社の大手不動産企業と提携している。

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GeekWireによるインタビューで、同社CEOを務めるKobi Bensimon氏は同社っプラットフォームを「Uberに近い」と述べており、オンデマンド型での利用が想定されていることが分かる。同記事によると、1000回の内覧マッチングに成功しているという。

話題のポイント:賃貸物件の「内覧版Uber」と呼べるShowdigsのサービスです。サイトコンテンツでユースケースを見ていきます。初期アクションはプロパティーマネージャーから。繫忙期のため、賃貸物件の内覧を全て担当することができないLeah。彼女は、Showdigsプラットフォームに物件を登録します。

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その投稿を見ているのが賃貸物件の契約を希望するTimothy。彼はShowdigsを通して内覧の申し込みを行います。Uberで例えるなら、ピックアップしてくれる車に募集をかけた段階です。

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最後の登場人物が不動産ブローカーのJulia。彼女はいわばUberのドライバー。Showdigsを通してアラートを受け取った彼女は、物件の内覧手続きに同行します。

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このような流れでShowdigsのサービスが提供されるようです。着目すべきはこれらがスピーディーに進んでいるところ。通常「当日また数時間後に内覧をしたい」となるとスケジューリングの問題が起こりやすいですが、同サービスではUberのP2P的要素を用いて解決しようとしています。現在はシアトルとポートランド限定ですが、今後、対応地域を拡大する予定だそうです。

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