整形外科や接骨院のリハビリ業務を支援する「リハサク」、アプリコット・ベンチャーズからシード資金を調達

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リハサクのチーム。前列右から3番目がリハサク代表取締役の近藤慎也氏、前列右から2番目が今回出資したアプリコット・ベンチャーズの白川智樹氏
Image credit: Rehasaku

東京を拠点とするリハサクは25日、シードラウンドでアプリコット・ベンチャーズから資金を調達したことを明らかにした。調達金額の詳細は不明だが数千万円とされている。

リハサクは、整形外科の理学療法士や接骨院の柔道整復師が、患者向けに自宅でのリハビリメニューを作成支援するサービスを提供。医療現場全般の課題として、理学療法士や柔道整復師の長時間労働が問題視される中、患者に対して、少ない時間でも最適化された付加価値の高いサービスを提供できるよう支援する。

自らも理学療法士であり、リハサクの共同創業者で代表取締役の近藤慎也氏は、このサービスの開発に至った経緯を次のように語ってくれた。

一般的に理学療法士の人たちは勉強熱心なので、人によってスキルの差はあまり大きくない。患者にとっては、(理学療法士の腕より)むしろ、日頃の運動習慣が治療効果を高める点に大きく影響する。そこで、トレーニングやリハビリを、テクノロジーに載せることにした。

Image credit: Rehasaku

理学療法士や柔道整復師がリハサクに患者の症状を入力すると、概ね220種類ほどのリハビリ運動メニューから適切なものが表示される。整形外科や接骨院が診断する症状に対応したリハビリ内容は、ほぼ網羅できているそうだ。理学療法士や柔道整復師が患者に必要なリハビリ内容を処方すると、身体の動きを動画とテキストの形で、プリントアウトまたは患者のスマートフォンなどに共有できる仕組みだ。患者に自宅でもリハビリに取り組んでもらえるよう、患者と理学療法士や柔道整復師の両者が、痛みの変容や運動量をトラッキングすることもできる。

このサービスの直接的な恩恵に預かるのは患者のようにも思えるが、リハサクが料金をチャージするのは整形外科や接骨院の方だ。リハサクの導入によって患者の治療効果が上がれば、その整形外科や接骨院のレピュテーションが向上する。マーケティング手段が限られた医療業界においては、レピュテーション向上による経済メリットは大きい。保険診療であっても、患者の治療速度が上がり、新たな患者が来訪する可能性が高まれば、回転が速まることで当該の整形外科や接骨院の収入が上がることになる。

リハサクは昨年5月に設立され、10月にサービスをリリース。アプリコット・ベンチャーズの起業家向けオフィス支援プログラム「FLAP」の第2期から輩出された。現在、社員と業務委託を含め10名ほどがいるが、同社では今回の資金調達を受けて、サービス開発強化のためエンジニアを増員したいとしている。

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