短編動画アプリ「TikTok(抖音)」、日本と韓国で新人アーティスト発掘オーディションをローンチ

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日本で行われた TikTok Spotlight の告知イベント
Image credit: Bytedance(字節跳動)

Bytedance(字節跳動)が所有する短編動画アプリ TikTok(抖音)は4月5日、才能あふれる独立系ミュージシャンを発掘するため、アプリ内で新人発掘プログラムをローンチした。まず最初は日本と韓国で開催される。

3月28日、ソウルで「TikTok Spotlight」が初めて披露された。同社によると、TikTok Spotlight は独立系でレコード会社に所属していないアーティストを発掘・支援することを目的としている。レコード契約や出演機会など、さまざまな賞を勝ち取るため、応募者は同プログラムのポータル経由でオリジナルのミュージックビデオをアップロードすることが可能だ。アップロード期間は4月5日から5月31日まで。

ミュージシャンがアップロードしたミュージックビデオは、他ユーザが視聴できるプレイリスト上でプロモーションが行われる。4月5日、つまり TikTok がみなす第1シーズンから5ヶ月間ミュージシャンを審査し、5~10組を選出する。選考回数は3回を予定している。

1次選考では TikTok で獲得した楽曲およびミュージックビデオの再生回数、そして審査員グループからの意見を基にトップの100組が選ばれる。その後、2次選考でさらに18組に絞られる。同プログラムの日本語版サイトによると、次の最終選考でライブパフォーマンスの質や TikTok、Line Music での合計再生回数などを考慮し、受賞者が決定されるという。

TikTok Spotlight は Sony Music、Spotify、Universal Music、Warner Music など21のレコード会社と提携している。また、メンターや審査員として日本と韓国から26人のプロデューサー、ソングライター、シンガーを採用した。

このプログラムに先立ち、TikTok は両国で大きな進歩を遂げた。同アプリは人気男性グループ BTS(防弾少年団)や女性グループ Blackpink など、韓国のミュージシャンとコラボレーションしている。2018年には TikTok Japan で、280を超える公式ハッシュタグチャレンジを作成した。

同プログラムについて、Bytedance は TechNode(動点科技)に対し詳細を明らかにしなかった。

しかし、Bloomberg によると TikTok Spotlight の道のりは平たんではなく、今春契約期限が切れた後、 Sony Music、Universal Music、Warner Music から Douyin や TikTok にある楽曲に対し、さらに高いロイヤルティを要求される可能性があるという。双方の新たな取引に向けた交渉はあまり進んでおらず、3社からの支援は依然不透明なままである。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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