Twitch、同社初となるゲームタイトル「Twitch Sings」をローンチ——ライバーと視聴者が一緒にカラオケ可能に

by Dean Takahashi Dean Takahashi on 2019.4.23

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ゲーム『Twitch Sings』ではソロやデュエットで歌ったり、チャレンジ(お題)に応えて歌ったりすることができる
Image Credit: Twitch

ライブストリーミングサービスの Twitch は初のゲームである『Twitch Sings』をローンチし、配信者がカラオケで歌い視聴者がそれに参加できるようにした。

Twitch の CEO である Emmett Shear 氏は4月第2週の週末にベルリンで行われた Twitch のコミュニティを祝う TwitchCon Europe でこのゲームについて明らかにした。コミュニティは2018年の開始以来、12万7,000人の新たな加入者と3,600人の新たなパートナーを加えてきた。最近の Twitch は視聴者の規模を明らかにしていないが、マンスリーアクティブユーザは1億人を超えるのではないかと思われる。

Twitch Sings は無料でプレイでき、世界中のクリエイターがこのカラオケ風のゲームを利用できる。Twitch Sings は世界中の音楽を愛する人や動画配信者のためにこだわって設計されており、Smule の『Sing! Karaoke』と類似点もあるが、ライブの音楽パフォーマンスプラットフォームとしてはユニークなものとなっている。

Twitch Sings のエグゼクティブプロデューサー Joe Wade 氏は GamesBeat のインタビューで以下のように述べた。

これは Twitch でライブパフォーマンスをしたり視聴者と交流したりするためのものです。そのため配信者はソロでもデュエットでもパフォーマンスをすることができます。弊社は配信者と協力して、視聴者がパフォーマンスに参加できるようにする楽しいソーシャル機能を作り上げました。

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『Twitch Sings』では視聴者の前でライブパフォーマンスをすることができる
Image Credit: Twitch

Twitch Sings にはプレイヤーが歌うことのできる2,000曲以上のカラオケや、画面中を跳ね回る文字機能がある。プレイヤーはソロの曲をライブで歌うこともできるし、2人のプレイヤーがデュエット曲のそれぞれのパートを簡単に歌うことができるので仲間のクリエイターと共にライブのように見えるデュエットを作ることもできる。

レイテンシ、つまりインタラクションの遅延の処理が困難なため、デュエットはライブではない。しかしプレイヤーはデュエット曲の半分を歌い、それをもう半分を歌う別のプレイヤーに送ることができる。その後ソフトウェアがそれぞれのパーツを組み合わせて1つの曲にする。

プレイヤーはアバターを作ってステージ上で動かしたり、歌っているライブビデオを表示することもできる。アバターには例えばロックスターのような個性を付けることができるが、自由に動かすことはまだできない。しかしサードパーティのツールを使えば動画のイメージに猫耳やその他のアニメーションを重ねることができる。

視聴者もエクスペリエンスの重要な要素であり、曲をリクエストしたり、ステージにライトを当てて応援したり、お気に入りの配信者にチャレンジ(お題)を出したりすることができる。TwitchCon Europe の参加者はエキスポフロアでこのゲームを試してみたり、オンラインの世界規模のパーティに参加したりすることができる。『Twitch Sings』は sings.twitch.tv.から PC で無料ダウンロードできる。

ファンは配信者に寄付をしたりゲージを満たすほどの称賛を送ることで大喝采を起こすことができ、また画面上に大爆発を起こしたり次の曲を投票したりすることができると Wade 氏は述べた。

ウェブカメラを使って自分のイメージを巨大なジャンボトロンに表示したり、パーソナライズしたアバターを使ったりすることができます。素晴らしいパフォーマンスをすることができるのです。ただ楽しくやっているだけの人や面白いことをしたいだけという人もいます。

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『Twitch Sings』の配信者 brianbbright 氏
Image Credit: Twitch

体型を含めてどんなタイプのアバターも作ることができる。実際のカラオケバーにいるように多くのエネルギーを生み出すという考えだ。Twitch の拡張機能でポップアップウィンドウを表示し、観客に次の曲を選んでもらうこともできる。観衆はエモートを送ることができる。

パフォーマーには観衆の熱気を感じてほしいと弊社は考えています。

Wade 氏は言う。

観客はシンガーにお題を出すことができる。例えば、猫っぽく歌うといったような面白いことをしてほしいというようなものだ。大きな額を寄付した人は画面に短時間表示され、注目を集めることもできる。これによってクリエイターは観衆をうまくマネタイズすることができる。カメラは注目を集めるような寄付をした人のアバターの方をしばらく向くのだ。

これを作ったときは、コア視聴者に注力したいと考えていました。新たな視聴者を得ることができるならばワクワクします。ベータ版のテスト参加者には今まで配信したことがない人もいました。

Wade 氏は述べている。

brianbbright というある配信者はベータ版テストで多くの視聴者を獲得し、Twitch Partner として認定された。

これまでのところ、同時にゲームをプレイしているシンガーはそう多くない。平均歌唱時間は約2時間、あるクリエイターは14時間も歌を歌っていた。

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ゲーム『Twitch Sings』は無料でプレイでき、配信者はマネタイズすることも可能だ
Image Credit: Twitch

さらに、支払いや配信、そして発見ツールに関する以下のアップデートが間もなく Twitch で利用可能となることも明かされた。

支払いは15日

Twitch はパートナーや加入者、拡張機能開発者への支払いを45日から15日へと早めている。4月15日の月曜日から、Twitch は100米ドルを達成した適格クリエイターに対して月末の締め日から15日後に支払いを行う。

バウンティボード(懸賞金ボード)

2018年にアメリカでバウンティボードがローンチされてから、1,500人以上の配信者が収入として得た額の総額は200万米ドルを超えている。5月からはドイツやフランス、イギリスでパートナーと選ばれた加入者に対してバウンティボードが利用可能となり、その他多くの世界中の国々でも間もなく利用できるようになる。Twitch は Borderlands 3や Tom Clancy’s The Division 2、そして Unilever などを含むブランドと提携し、ヨーロッパ市場の配信者がお金を稼ぐ新たな機会を提供する。

検索とディレクトリの改善

Twitch は発見を向上させるためにさまざまな改善を進めている。6月からは、ユーザはより速くスマートな検索能力やディレクトリ内のチャンネルの整理能力を目にすることになる。新たな整理オプションには、視聴数の低い順、新着順、または視聴履歴に基づくおすすめなどが含まれる。

まとめ

6月からは、Twitch はコンテンツのクリエイター向けに、配信時に視聴者がキャプチャーした最も人気のあるクリップに基づいて、自動でおすすめのハイライト動画を作成する。配信者は1クリックで自動生成されたハイライトをシェアすることもできるし、自分で動画を編集することもできる。

キーノートでなされたアップデートや発表に加えて、TwitchCon Europe 2019では Twitch 上の注目すべきライブイベントを多数特集する。ライブ配信されるイベントには、配信者向けのオーディエンスとのつながりの持ち方、コンテンツ作成のベストプラクティス、マネタイゼーション、多様性など勉強になるダイナミックなラインナップも含まれている。

また Twitch は初となる直接対面してのライバル対決イベントを TwitchCon Europe 現地で開催している。Apex Legends のフィナーレは太平洋標準時で4月13日午前9時から、そして League of Legends は太平洋標準時で翌4月14日の午前12時30分に開始する。

2019年に Twitch は27の対決イベントを開催しており、勝者は100万米ドル以上を手にしている。参加している配信者は対決イベント日には平均して24%多い視聴者を獲得し、その視聴者の半分以上は対決イベント日に見つけたチャンネルを後日再び見ている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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