CNET Japanの新編集長に藤井涼さん就任、新方針は「クロステック領域」と「ソーシャルファースト」

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写真左からCNET Japan前編集長の別井貴志さん、新編集長の藤井涼さん

ニュースサマリ:朝日インタラクティブが運営するITビジネスメディアCNET Japanの新編集長にこれまで副編集長を務めてきた藤井涼氏が就任する。5月1日付けの交代で、前任だった別井貴志氏から編集部を引き継ぐ。CNET Japanの初代編集長はグリー共同創業者で、現在は慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役の山岸広太郎氏。その後、TechCrunch Japanの編集長も務めた西田隆一氏(現在はB Dash Ventures)、別井氏と引き継がれてきた。

話題のポイント:国内テックスタートアップシーンを現場で取材するメディア、CNETの編集体制が若返りました。藤井さんに軽く編集方針を聞いたところ、コンテンツについてはクロステック領域(教育、医療、不動産、金融、農業など)を中心に、「社会課題の解決」を早める記事・イベントをより多く出していくそうです。

また、配信についてもソーシャルファーストの方針で、SNSでの読まれ方や拡散のされ方を意識した記事の作り方、発信の仕方を研究するというお話でした。

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私がCNET Japanの編集部にお世話になったのは今から7年前ぐらいの2012年前後。日本でもシードアクセラレーションプログラムが始まり、スタートアップという言葉が使われるようになった頃です。当時、編集部員だった岩本有平さんや藤井さんと一緒に現場で取材してこんな連載とか担当させてもらいました。

THE BRIDGEはその時の経験を元に立ち上げましたが、その際も別井さんはじめ気持ちよく送り出してもらい、その後も一緒にアワードイベントを企画させてもらったり、PR TIMESへの事業譲渡の際も別井前編集長に取材していただくなど、大変お世話になりました。

媒体的にはテック系でも株式公開企業の情報が中心で、朝日グループということもあってやや固めのニュースが多めですが、若い藤井体制に変わって色合いも変化すると思います。スタートアップで私たちのような専業系テックブログではなく、メジャー誌の取材や掲出を目指す場合、日経さんもいいですが、ぜひCNETにもトライしてみてください。

これからもスタートアップについては競合するのではなく、うまく補完する立ち位置で国内の起業シーンを一緒に伝えられたらと思います。藤井編集長、がんばってください。

【ご報告】5月1日付けでITビジネスメディア「CNET Japan」の編集長に就任いたしました。図らずも令和編集長です…(笑)。こんな若造で大丈夫か?と自分でも思いますが、それでも任せてくれた経営陣や編集長には頭が上がりません。10年以上にわたりCNETを率いてきた別井の後任は荷が重すぎますが、自分なりにより面白く、読者にとっても有益な媒体にしていきたいと思います。いつも皆さんには頼ってばかりですが、これまで以上にお力をお借りすると思いますし、逆に私にできることがあれば何でも言ってください。引き続き、CNET Japanをよろしくお願いいたします!(4月の編集長交代ラッシュに慌てて便乗したわけではありません…笑) ーー藤井さんのFacebookポストより

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