財政難に喘ぐ中国のEVスタートアップFaraday Future(人才薈萃)、ブリッジファイナンスで2億2,500万米ドルを調達

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Faraday Future(人才薈萃)の EV「FF91」
Image credit: Faraday Future(人才薈萃)

追い詰められた EV(電気自動車)メーカーの Faraday Future(人才薈萃)は、主要投資家の一つである中国の不動産大手 Evergrande(恒大、香港証取:3333)と対立を深めている中、同社は新たな生命線を勝ち取った格好だ。

Faraday Future は4月29日、今年末にクローズすると見られる10億2,500万米ドルの調達を前に、ブリッジファイナンスで2億2,500万米ドルを調達したと発表した。今回の調達は、アメリカの資産運用会社 Birch Lake Associates がリードインベスターを務めた。Faraday Future の旗艦製品 FF91 SUV の市場投入支援を目的としている。

昨年来の財政的混乱を経て、調達資金の一部は Faraday Future のサプライヤーらに安心してもらい、FF91 を大量生産に移行する上でサプライヤーらの約束を獲得することを狙っている。今回の調達を得る上で、Faraday Future は同社が持つ知的所有権や技術の価値評価を行っており、それが12億5,000万米ドルに上ったことを明らかにした。

今回の調達より前、Faraday Future は FF91 をベースとした V9 EV を中国でローンチするため、かつて人気を得た中国のゲーム会社 The9(第九城市)とジョイントベンチャーを立ち上げた。両社はそれぞれ、ジョイントベンチャーの半数の株式を有し、The9 は6億米ドルの出資を約束している。Faraday Future は、このジョイントベンチャーの年間生産台数が30万台となり、2020年までに販売開始したいとしている。

Faraday Future は昨年11月、9億米ドルの調達を巡って EVAIO Blockchain と協議しているとされた。Faraday Future はその後、この件について言及していない。

Faraday Future は4月29日、FF91 の機能テストのため、量産開始前の試作車を多数準備したとも語った。同社は FF91 のローンチから5年経過した今でも大量生産に移行できておらず、その理由の多くは、レイオフ、給与未払、一時帰休、不動産売却といった形で露呈した一連の財政問題によるものだ。Faraday Future は以前、FF91 の生産を2018年末に開始するとしていた。

Faraday Future のトラブルは2017年に始まったが、それは Evergrande との対立後に際立つこととなった。契約条件をめぐる対立の結果、Evergrande は2018年末 Faraday Future と交わしていた20億米ドルの投資契約を撤回した。Faraday Future は Evergrande からの将来支払の前払を要求していたが、Evergrande はこれを拒否した。Faraday Future は香港で裁判所に仲裁を求めていた。

中国における Faraday Future 事業を Evergrande の支配下に置くことで、結果的に両社は対立の解決を見たことになる。Faraday Future はオルタナティブ投資を求めてきた。同社は生き残りをかけて、ロサンゼルスにあった本部を約1,000万米ドルで売却することを余儀なくされていたほか、ラスベガスにある900エーカー、約4,000万米ドル規模の不動産を売りに出している。

Faraday Future は財政問題を抱える中、この問題が従業員にもたらした壊滅的な影響の結果や、サプライヤーや業界に与えた波及効果の責任を取る形で、多くの上級幹部を失うことなった。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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