東南アジアのモバイル決済・特典プラットフォーム「Fave」、レストラン向けサービスを提供するCutQとFoodTimeを買収

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Image credit: Fave

モバイル決済と特典プラットフォームの「Fave」は、レストランのテーブル注文および料理持ち帰り注文ソリューションを提供する2社を買収したと発表した。買収したスタートアップはシンガポールの CutQ とマレーシアの FoodTime で、買収金額は開示されていない。

この買収により、2社のリーダーシップチームとプロダクトは Fave の東南アジアのプラットフォームに完全に統合される見込み。この買収は Echelon Asia Summit 2019 で発表された。

Fave は、この買収がシンガポールとマレーシアで市場シェアを増やす上での足がかりになると述べている。また、東南アジアの事業者や顧客に対し、ローヤルティ・フードおよび飲料システムプロバイダとしてのポジション確立にも役立つことを期待している。

Fave Group の創業者である Joel Neoh 氏は次のように語った。

レストランの営業コストが上がるにつれ、ビジネスオーナーはスタッフの雇用と生産性の向上において困難に直面している。我々は彼らのハードルを下げられる、テーブル注文および料理持ち帰り注文ソリューションを提供したいと考えていた。

Neoh 氏は、2社の開発したテクノロジーが、Fave の事業者やユーザに対して、次なる付加価値サービスとして提供されることを強調した。

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Kevin Tan 氏と Laura Chong-Tan 氏という2人の起業家が2013年に設立した CutQ は、ユーザが店で並ばずに料理をピックアップできる、シンガポールの持ち帰り注文アプリだ。FoodTime は、2017年に Ahmad Daleen 氏が設立した、モバイルのフード注文およびデリバリアプリである。

Fave のテーブル注文ソリューションを契約している事業者には、シンガポールの Gelare、Paulaner Brauhaus、Saboten、Tingkat Peranakan など、また、マレーシアの Naughty Nuri’s LOCO TTDI、Murni などがある。

Fave は現在の四半期に、アプリダウンロード数400万件超、注文数600万件に達したことを伝えている。シンガポール人とマレーシア人のユーザには、これまでに総計600万米ドル超のキャッシュバックがもたらされた。

Fave は2018年、Sequoia Capital、Venturra Capital、SIG Asia Investment といった投資家のリードにより、シリーズ B ラウンドで2,000万米ドルを調達した。同社のフォーカスは、継続的な提携関係・新サービスの展開・事業者獲得に向けたより広範で深い努力により、市場シェアを拡大することにある。

【via e27】 @E27co

【原文】

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