不動産クラウドファンディングの「FUEL」、ソニーフィナンシャルベンチャーズやグローバル・ブレインらからシード資金を調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.5.28

左から:林昇平氏(グローバル・ブレイン プリンシパル)、百合本安彦氏(グローバル・ブレイン CEO)、細澤聡希氏(クラウド・インベストメント 代表取締役)、徳毛雄一氏(クラウド・インベストメント 代表取締役)、小川喜之氏(クラウド・インベストメント 取締役)

不動産クラウドファンディング・プラットフォーム「FUEL(フエル)オンラインファンド」を開発・準備するクラウド・インベストメントは28日、シードラウンドで「SFV・GB投資事業有限責任組合」から資金を調達したと発表した。SFV・GB投資事業有限責任組合は、昨年10月にソニーフィナンシャルベンチャーズとグローバル・ブレインが共同で設立したフィンテック特化ファンドだ。

正確な調達金額は不明だが、数千万円台後半とみられる。なお、当該ラウンドの調達はクロージングしておらず、事業会社大手からの出資参加も見込まれることから、シードラウンド調達額は最終的には1億円台中盤から後半で収束するものとみられる。同社は今年夏頃の不動産クラウドファンディング・プラットフォームのサービス開始を睨み、今後社名も FUEL に変更する見込み。

FUEL は、不動産事業会社(デベロッパ)向けのクラウドファンディング・プラットフォームを提供。デベロッパにとっては、既存の機関投資家やメザニンローン以外のルートで、低金利の資金を個人投資家から調達できるメリットがある。個人投資家にとっては、すでに安定した利回りの期待できる大手デベロッパ運用の不動産に対し、投資商品の中ではローリスクで参加できるメリットがある。

不動産事業会社が自らクラウドファンディングを行う場合、第二種金融商品取引業の免許を取得したり、クラウドファンディング参加者を集めて管理したり、システムを整備したりする必要がある。FUEL では、これらの機能をプラットフォームとして不動産事業会社に提供することで、不動産会社が新たな取り組みを始めるため上でのハードルを下げる。FUEL では上場している不動産事業会社を中心に数社との協業が決定しており、さらに数社と協議中だという。サービスは今夏にもローンチする計画だ。

FUEL は共に早稲田大学理工学部建築学科出身で、それぞれ、コーポレートファイナンスや不動産投資など金融畑を歩んできた細澤聡希氏と徳毛雄一氏らにより創業(二人は共に共同代表取締役)。FUEL は当面、一般的なクラウドファンディングと同じ30〜40歳代の男性がターゲットになるが、将来的には富裕層のファミリーオフィスや資産管理会社などからの投資も受け入れられるようにする計画。利回りは高くないものの、リスクの低いオルタナティブ投資商品を開発することで、最終的に数百万人以上のユーザ(投資家)を魅了したいとしている。

FUEL は昨年6月、不動産デベロッパ大手エー・ディー・ワークス(東証:3250)が開設したオープンイノベーションのための活動拠点「AD-O テックラボ」に参加するスタートアップのうちの1社だ。

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