交通システム最適化ソフトウェア開発の英Immense Simulations、シリーズAラウンドでグローバル・ブレインなどから460万米ドルを調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.5.21

Immense Simulations のチーム
Image credit: Immense Simulations

イギリスを拠点とし、交通システム最適化ソフトウェアを開発する Immense Simulations は21日、シリーズ A ラウンドで460万米ドルを調達したと発表した。このラウンドをリードしたのは、ヨーロッパの AI 特化 VC である Amadeus Capital Partners と、日本のグローバル・ブレイン。また、三井不動産の 31 Ventures も出資に参加している。

Immense Simulations が開発するのは、人工知能を使った交通システムのシミュレーションソフトウェアだ。何千台もの車両をどのタイミングでどのように動かせば最も効率化できるか。それはインテリジェントモビリティというよりは、スマートシティの構築に求められる技術なのかもしれない。想定している顧客は、各国政府、地方自治体、交通局、鉄道・バス会社・デベロッパなど。

ロンドンでは特定の場所にタクシーが集中し、偏りがあるのがわかる。
Image credit: Immense Simulations

ロンドン郊外の Milton Keynes に本社を置き、ロンドン、バルセロナ、シリコンバレー、そして(自動車産業のメッカである)デトロイトにオフィスを置く Immense Simulations は、この技術で世界戦略を企てている。同社共同創業者で CEO の Robin North 氏は、THE BRIDGE のインタビューに次のように語ってくれた。

ロンドン五輪がさまざまなビジネスが生まれる契機になったのと同じく、東京五輪を控える日本も、世界のスタートアップにとってチャンスにあふれている。(日本の)自動車技術会のミッションで日本を訪れるので、この機会に十分視察してきたいと思っている。すでに北米に進出しているが、日本も極めて大きな市場。トラクションとエンゲージメントが得られるなら、東京にオフィスを開設するかもしれない。

バーミンガム市全域で実施されている、乗用車最適化配置の事例。
Image credit: Immense Simulations

North 氏らは、自動車技術会が開催する自動車技術展などに招かれ、今週、日本を訪れる予定だ。おそらくこの機会に、潜在顧客との面談のほか、三井不動産や他の日本企業などと PoC 実現に向けた打ち合わせを行うものと見られる。

Immense Simulations は、イギリス政府のスタートアップ支援機関 Catapult Centre(交通担当)から輩出された。Catapult Centre はイギリス国内にテーマ別に複数設置されており、その詳細についてはこの拙稿に詳しい。25人いる社員の多くは技術者であるが、今後、ヨーロッパ、北米、日本でのビジネス開発を活性化すべく、ハイヤリングにも注力するとしている。

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