エアポートのない場所への空路は「ヘリ+飛行機」のドローンで向かえーー世界的OTAのKiwi.comがチェコ発「Zuri」に出資

SHARE:
Capture.PNG
Zuriが提唱する新機体

ピックアップKiwi.com invests in Zuri to help develop unmanned civilian flights

ニュースサマリー:民間無人航空機の開発をする「Zuri」は11日、オンライントラベルエージェンシーのKiwi.comからの資金調達を完了したと発表した。詳細な金額等は明かされていないが、調達した資金は実践的なプロトタイプの開発に用いられるとしている。

Zuriはチェコを拠点としたスタートアップ。同社は既存の空を利用した移動方法は様々な観点において問題を抱えているとし、新たな手段として民間運営の「無人航空機」を提唱している。

話題のポイント:調達額も不明、企業詳細も(Crunchbaseなど)あまり詳細なデータが公開されていない「Zuri」。ただ、彼らが目指している世界観は同社HPから充分伝わってきましたので以下で説明していきます。

まずはZuriが提唱する、新たな機体のシステム設計の特徴が、オートパイロット (自動運転)な点です。そして飛行機とヘリコプターの利点を掛け合わせたプロペラと翼の設計が特徴にあるとされています。詳細設計は、以下の図を確認された方が分かりやすいかもしれません。

Capture

ではなぜ、飛行機×ヘリコプターを掛け合わせた移動物体が必要なのか。サイトでは飛行機、ヘリコプター、マルチコプターのそれぞれが持っているデメリットについて指摘しています。

まず、飛行機のデメリットについては「滑走路が必要」という点。一方、ヘリコプターは飛行機と違い、どこでも離陸できるものの運用コストと騒音といった問題が伴うとしています。最後のマルチコプターは、短距離しか飛行することが出来ず、ヘリコプターと比べるとスペックが落ちる。こういった問題点があるそうです。

 

Zuriによれば、同社が設計する無人航空機を使えば700キロメーターまでの飛行が可能で、ユースケースとしてプラハからクロアチアの離島まで合計2時間35分で直接移動可能になるそうです。一方で飛行機の場合は飛行場から、直接離島まで飛べないため、乗り換えやタクシーでの移動を繰り返し、結局8時間15分もかかるという結果になっています。

Capture.PNG
飛行機でエアポートがない場所への移動をした場合ロスが大きい

エアポートが存在しない目的地に向けてプライベートのヘリコプターでも所有していない限り、移動するソリューションは今の段階で存在していないことに気が付かせられます。Zuriはこのスペースを目指しているのでしょう。

実際にこの機体ができるのかどうかは全く未知数ですが、トラベルエージェンシーサービスがこういった新しい移動手段に対して出資をする、ということ自体も時代の流れを感じさせる一件です。

----------[AD]----------